「外れ馬券は経費と認められるか?」とインデックス投資

-shared-img-thumb-ZUB86_DSC_3112_TP_V.jpg
最近(4月21日)、外れ馬券が経費として認められるかどうかとして争った事例で東京高裁の二審判決が出たようです。この判決の是非はともかく、原告の取っていた方法が非常に面白く感じました。

まず、この判決についての事実関係は以下の通りのようです。

「外れ馬券経費裁判」逆転勝訴の裏(livedoor News)

北海道の男性が、所得税の申告で競馬の外れ馬券代を経費に算入するのを認められなかったのを不服として、国に課税処分の取り消しを求めて訴訟を起こしたことが発端とのこと。21日の高裁判決では、経費と認めなかった一審判決を取り消し、外れ馬券代も経費に認める判決が言い渡されたようです。

まず、経費として認められた根拠とされたのは「網羅的な購入で多額の利益を恒常的に上げていた」ことのようです。つまり、たまたまある馬に賭けるのではなく、ある一定の条件に当てはまる馬の馬券を網羅的に購入していたことが一種の「投資」だと判断されたようです(競馬の場合、ネットリターンはマイナスなので「投資」よりは「投機」と言った方がより適切かもしれませんが、それはまた別の話題なのでここでは「投資」としておきます)。つまり、インデックスファンドのように、ある程度幅広く「投資」をすることでどの馬が勝っても超過リターンを得られるようにする行為は営利目的となり、外れ馬券は「経費」だと判断されたのです。

「前走の成績があまり良くない場合は、次の出走で人気が低いため、超過リターンを得やすい」などの独自のノウハウがあったようですので、もしかしたら単純なインデックスというよりスマートベータに近いものなのかもしれませんが、一定の条件に適合する馬全部に機械的に賭けるというのは少なくともパッシブ投資だと言うことはできそうです。

ここで興味深いのが、既に似たケースで最高裁が経費に算入できるとする判断をしていた(認められた「馬券のプロ」 競馬払戻金課税で判決 (日本経済新聞))のに、一審では「経費と認めない」という判決が下されていたことです。これは、以前のケースでは自動購入ソフトを使用していたのに対し、今回は手動で購入を行っていたため、通常の馬券購入方法と大差はないと判断されたからのようです。インデックス投資とのアナロジーで言えば、インデックスファンドに投資する(そして、運用会社が機械的に購入する)のは無税でも、インデックスと同じ構成銘柄を自分で買い付けると課税対象になる、ということでしょうか。これだと確かに、両者を区別することはあまり意味がなさそうです(笑)。

この事例は同じような手法で競馬に「投資」している方からかなり注目されていたようで、競馬の世界ではインデックス投資はかなり普及しているのかもしれません。
Related Entries

Comments

Private comment

プロフィール

すいさく

Author:すいさく
40代、2015年8月頃から投資らしい投資を始めた初心者の日々をつづっています。

インデックスファンド・国内外のETFを中心にバイアンドホールドを基本に投資していますが、日本・海外の個別株式も一部保有しています。

2017年2月現在の方針はこちら

twitterアカウントもつくりました↓
@suisaku_cacti

カウンター

検索フォーム

相互リンク

メールフォーム

Name:
Mail address:
Subject:
Body: