【書評】『老後貧乏にならないためのお金の法則』

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日経新聞社から出ている『老後貧乏にならないためのお金の法則』(田村正之)を買いました。

タイトルはドキッとさせますが、書いてある通り、老後貧乏を避けるために、リスクを適切にとりながら合理的に資産形成しようという非常にまっとうな本です。

似たようなタイトルのものはたくさんありますが、中には「老後破産を避けるには不動産投資をしなさい(!)」などというタイトルの本もあることを考えると、非常に良心的だと思います。
大学学部生の「ハナちゃん」と先輩の大学院生「老後博士」の対話形式で書いており、ベタな感じではありますが、それを気にしなければ、誰もが感じるであろう疑問に一つ一つ丁寧に答えていますので、わかりやすいと思います。

第1章は退職後にどれくらいの資金が必要か試算しています。

このあたりは良くある「老後破産」の話と同じなので、個々のケースに合わせて修正する必要はあると思いますが、退職後のことは全く考えてなかった!という人には参考になると思います。

第2章は投資の全体像の説明です。

リスク許容度を決めて、インデックス投資を基本として、効率性フロンティアにくるようなアセットアロケーションを決める、というオーソドックスなものですが、ドルコスト平均法だけでなくバリュー平均法についても(利点・欠点とともに)書いてあるなど、必要最小限+αは書いてあると思います。

第3章は外貨投資。一言で言うと、老後資金を貯めるためには止めとけ、という常識的な内容です。

第4章は医療と保険。高額療養費制度など、公的制度と貯蓄を柱に据えて考えましょう、というこれまた常識的な内容。

第5章は持ち家と賃貸の比較。

うちは賃貸で、あまり退職後のことを考えていなかったのですが、当然ながら、そういう人は多めに資金を貯めろ、と書いてあります。恥ずかしながら十分に考えていなかったので、この本を読んで少し考えが改まりました。

第6章は年金。

個人型確定拠出年金をうまく活用しましょう、とこれもオーソドックスな内容です。

それから、配偶者がいる場合は、共働きだと税制上有利だと指摘していますが、これも確かにそうですね。

第7章は相続ですが、名義だけ子供にしておくような「なんちゃって相続」は認められないので注意しようと書いてあります。

ざっと結論の一部を書きましたが、このような内容をあまり考えたことがなかった、ということがなかった人には、一冊で一通り完結しているという点が優れています。

情報が多いだけに、レイアウトがちょっと詰め込みすぎかな、と思いますが、良書だと思います。

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すいさく

Author:すいさく
40代、2015年8月頃から投資らしい投資を始めた初心者の日々をつづっています。

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