ETFは次の金融危機のきっかけになる!?

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ファイナンシャル・タイムズ紙に面白い記事が掲載されていました。


ETFs to play main role in the next crisis
(FT.com)

規制当局はETFが金融危機のきっかけになる可能性があることを懸念しているようですが、当然のことながら、ETFの運用会社は強く否定しています。
記事で主に触れられている2つの懸念は、

1.ETFの普及により、インデックス自体が市場取引を歪めてしまうのではないか?
2.ETFやインデックスファンドの構造自体が、市場にショックが発生したとき、それを悪化させる可能性があるのではないか?

ということのようです。

1については、ラッセルインデックスや中国A株の例を挙げて、インデックスの構成銘柄が変化すると取引量が急激に増えたり、ときには政治的な判断によってどの株をインデックスの対象にするかが変わる可能性がある(したがって、市場の価格形成をゆがめる)という議論であると思います。これについては、記事の見解は、インデックスに含めるかどうかのルールを明確にすることによって、悪影響をなるべく和らげるべきだというものです。

2については、市場に急激な変化があったとき、ETFの基準価額と取引価格の間の乖離が大きくなる可能性を指摘しています。これについては、2010年の「フラッシュ・クラッシュ」をきっかけに設けられた取引量規制により乖離が生じやすくなっているからだ、というものと、単なるミスマッチだ、という2つの説明を紹介しています。

記事自体は、これらをもってETFが危険だと結論づけるというより、サブプライムローンという新しい商品が2008年の金融危機の引き金となったように、このような懸念に対して議論を進めることは健全だ、と締めくくっていますが、これはタイトルと比べると若干尻すぼみのような気がします。上記1の基準は、日本株に関して、日経平均ではなく、TOPIX連動のインデックスファンドを薦める理由として、インデックスとしての恣意性がより低いこととしてよく挙げられますし、2の基準も、取引量が少なかったり、取引に制限があるETFはあまり望ましくないと言われるときに挙げられる論点ですので、一つ一つのポイントは別に目新しさはないような気がします。

しかし、投資家側も、ETFやインデックスファンドの仕組みやそこから生じるリスクもある程度理解をしておく必要がある、という主張自体は正しいと思います。普段はあまり細かいことを考える必要がないインデックス投資を行うとしても、いやそれだからこそ、その仕組みを理解しておくことは重要なのかもしれません。というわけで、私もこつこつ勉強したいと思います。
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すいさく

Author:すいさく
40代、2015年8月頃から投資らしい投資を始めた初心者の日々をつづっています。

インデックスファンド・国内外のETFを中心にバイアンドホールドを基本に投資していますが、日本・海外の個別株式も一部保有しています。

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