cis本は辛味投資の夢を見るか

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はじめに


先日、cis本こと『一人の力で日経平均を動かせる男の投資哲学』を読んだのでその感想を書いてみます。

こんな本


著者のcisさんは230億の資産を持ち、タイトルの通り「一人の力で日経平均を動かせる男」と言われている方のようです。

本書は、そんなcisさんの投資スタイルを垣間見られる一冊です。

多くの投資関連の本のように具体的な投資方法、銘柄やセクターが挙げられているというより、cisさんが投資を行うときの「基本的な考え方」が書かれているところが大きな特徴です。

本書の構成


本書の目次は以下の通りです。

第1章 本能に克てねば投資に勝てない
第2章 相場は仮説を生み出した人が勝つ
第3章 勝つための一歩は場と自分を冷静に見ること
第4章 職業・トレード職人
第5章 投資に必要なスキルはゲームで磨いた
第6章 億万長者になれたのは2ちゃんねるのおかげ
第7章 これから株を始めるなら
付記 ギャンブルを制するものは株を制す

これらを見ると分かるように、cisさんは投資を「ギャンブル」「ゲーム」の延長上で捉えているようです。

もう少し具体的には、短期かつ順張り(トレンドフォロー)投資ということになるでしょうか。

著者によると、「勝つ方法はシンプルだが、核になる部分は自分でつかまなければいけない」ということで、いわば株式市場という「ゲーム」に勝つための心構えが中心に書かれています。

市場の一瞬の隙を突き、状況を確認しながら勝負をかける描写などは、純粋に読み物として面白いです。

麻雀やポーカーも好きだということで、投資本というより、ギャンブル必勝法の本を読んでいるような錯覚を覚えます。

印象に残ったところ


インデックス投資のバイ&ホールドを中心にし、多少保有している個別株もどちらかというと長期投資かつ逆張りな私にとって、本書に書かれたスタイルはそのまま真似するつもりはありませんが、いくつか印象に残った箇所もありました。

特に、投資を「ゲーム」と捉え、状況を冷静に分析しながら「リスクとリターンの折り合いをつける(期待値を高める)」という考え方には非常に共感を覚えました。

もちろん、投資には自分の資産がかかっているので、軽々しく「ゲーム」と呼ぶことには抵抗がある方もいらっしゃるでしょう。

しかし、結果に動揺して当初のプランを大きく変えるのではなく、目の前の状況に対してひたすら最善手を実行し続けることが大切だという意味では、投資に関して「ゲーム」の必勝法から学べることは決して少なくないように思います。

以下の記事にも書いたように、私の場合は「同じことを忍耐強く続ける」ことに優位があると考えているため、スタイルは全く違いますが、cisさんにとっての麻雀やポーカーが私にとってのRPGや辛味だったのかもしれないと、興味深く感じました。

過去記事:お金持ちになる条件

まとめ


本書には「自分の性格と折り合いのいい必勝パターンを見つけて磨いていく」ことの大切さも強調されているので、ここに書かれていることを全て真似することはできないでしょうし、またそうする必要もないでしょう。

特に、デイトレードで数十秒単位の判断の遅れが結果を大きく変えてしまうこと、兼業投資家の限界を感じて専業になったこと、勝ち続けたときですらかなりの緊張状態が続いていたことなどを読むと、たとえこのスタイルが(大きな資産を築くための)最適解であったとしても、採用するのには躊躇します。

また、cisさんのような幼少時から磨いてきたギャンブルに対するセンスや精神力、即断力に追いつくためには相当の努力も必要だと思います。

その意味では、本書を読んだ一番の収穫は「自分にはこのスタイルは全く向いていない」ということがわかったことかもしれません。

前述したように、具体的なトレードの描写は読み物としても面白いので、ここまで読んで興味を持たれた方はぜひご一読ください。
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すいさく

Author:すいさく
40代、2015年8月頃から投資らしい投資を始めた初心者の日々をつづっています。

インデックスファンド・国内外のETFを中心にバイアンドホールドを基本に投資していますが、日本・海外の個別株式も一部保有しています。

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