下落幅の比較
まず、SBI証券でデータが得やすいひふみプラスとジェイリバイブ、およびすいさくファンドを対象とし、大幅な調整が入った2018年2月5日の直前、すなわち2月2日における各ファンドの基準価額と、短期的な調整の底だと思われる2月14日の基準価額、そしてその間の増減率を求め、比較します。
すいさくファンドに関しては、運用を始めた2016年9月末を10,000としたときの指数を基準価額の代わりに使うことにします(たとえば、2016年9月末からの累積リターンが+10%なら11,000とします)。
さらに、基準としてTOPIXとの比較も行ってみます。
ファンド名 | 2月2日の基準価額 | 2月14日の基準価額 | 増減率 |
---|
ひふみプラス | 44,034 | 38,930 | -11.6% |
ジェイリバイブ | 50,085 | 44,471 | -11.2% |
すいさくファンド | 14,244 | 13,187 | -7.4% |
TOPIX | 1,864.2 | 1,702.72 | -8.7% |
というわけで、すいさくファンドは、この期間においては、ジェイリバイブ・ひふみやTOPIXと比較しても下落幅が抑えられています!
また、下落幅はひふみプラス<ジェイリバイブ<TOPIX<すいさくとなっており、TOPIXは、ひふみやジェイリバイブとすいさくファンドのだいたい中間の数字となっています。
グラフの比較
次に、2月2日を100として、各ファンドから得られた指数を折れ線グラフに描いて比較してみます。

先ほどと同様に、パフォーマンスはひふみ<ジェイリバイブ<TOPIX<すいさく、となっており、すいさくファンドは、ほかのファンドと比べて下落幅が小さく、戻りが早かったことがわかります。
面白いのは、ジェイリバイブとひふみは、2月5日の下落幅と14日の基準価額はあまり変わらないのに、その間結構差がついていることです。
この辺りは、組入銘柄の違いの影響があるのかもしれませんね。
まとめ
以上をまとめると、今回の調整においては、
・ひふみやジェイリバイブはTOPIXより下落幅が大きかった
・すいさくファンドはこれらすべてのファンドより下落幅が小さく、戻りも早かった
ことがわかります。
理由として最初に思い浮かぶのは、すいさくファンドにはバリューコマース(2491)やコシダカHD(2157)のように、この期間にパフォーマンスが良かった銘柄が組み入れられていたことです。
つまり、単に
運が良かった可能性があります。
さらに、当然ながら、この期間のパフォーマンスを切り取って比較するだけで、ファンドの優劣を語ることはできません。
比較の方法もかなり大雑把であり、お遊び程度に見た方が良いことも言うまでもありません。
しかし、少なくとも、こういう困難な時期にひふみやジェイリバイブよりパフォーマンスが良かったことは嬉しくないと言えば嘘になるでしょう。
また、TOPIXよりも下落幅が小さかったことは、分散しながら、大型株の値動きの影響を抑えるというすいさくファンドの狙いがある程度当たったことを示しているのかもしれません。
これから再度の調整が入る可能性も消えたわけではありませんので、この経験を活かし、再度気を引き締めて、今後の運用に臨むつもりです。
なお、私は、インデックス投資をコアとし、すいさくファンドなどの個別株式はあくまでもサテライトとして運用しています。
したがって、この記事は、同様の投資法を推奨するものではありません。
辛味も投資も自己判断でお願いします。
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