「ワクワクする」のは投資の手段と目的のどちらか

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1.はじめに


投資という行動がワクワクするものなのかどうか、がときどき話題に上ります。

先日もコモンズ投信の渋沢氏が以下のようなコラムを書かれていました。

インデックス投資 ワクワク感は得られるか(渋沢健)(NIKKEI STYLE)

このコラムによると、アクティブファンドへの投資には「投資先の企業の持続的な価値創造にかかわり、社会をより良くしたいという投資家としての未来志向の行動」が含まれるが、インデックスファンドにはそれがないため、ワクワク感があるかどうか疑問だとしています。

これはこれで面白い問題提起だと思いますが、このような話題が出るたびに気になっているのは、「ワクワクする」のははたして投資の手段(手法)と目的のどちら(あるいは両方)なのかということです。

2.「手段」に関するワクワク感


自分のなけなしの資金を何らかのプロジェクトに投じるのであれば、それが社会のために役立ってほしいと思うことは自然な感情ではないかと思います。

もし投資家がその点を重視し、集めた資金が適切に運用・利用されるのであれば、アクティブファンドやクラウドファンディングの存在意義は必ずしも否定できないでしょう。

また、個別株式投資のように、企業の一部を所有し、苦楽を共にするという感覚を強く与えるような投資手法もあります。

さらに、投機的側面が強くなり、自分が考える中長期的な投資とはかなり違いますが、刻一刻と値動きがある株やFXのデイトレード・スウィングトレードも「ワクワクする」からやっているという人もいるでしょう。

これらは、手段(投資手法)それ自体が「ワクワクする」ものだと言えるかもしれません。

3.「目的」に関するワクワク感


一方、上で述べたものとは別に、投資目的(あるいは結果)に関して「ワクワクする」こともありそうです。

たとえば、中長期的な資産形成をすることが目的であり、少しずつ自分の資産を増やしていくことで将来の生活を豊かにしたいと考えるのであれば、(たとえそれが老後の生活防衛の意味合いが強くても)ワクワクしないはずがありません。

もう少し短期的なものも、必要に応じて資産の一部を取り崩し、旅行に行ったり、車を買ったり、かけがえのない経験をするために使うのであれば、それも「ワクワクする」目的であるように思えます。

つまり、たとえ投資手法それ自体はそうでなくても、投資目的によって「ワクワクする」ことはあるのではないかと感じるのです。

4.自分の場合


この分類で言えば、自分は、手段と目的の両方にワクワクしていると言えるかもしれません。

まず、「自分が感じるインデックス投資の面白さ」でも書いたように、私は数字が変わるが変わり過ぎないこと、山登りのように一歩一歩資産を積み上げていけること、世界経済の箱庭を作れること、また、うまくファンドを組み合わせることによりかなりカスタマイズもできることなどから、インデックス投資は非常に心地よく、ワクワクしながら投資を行っています。

また、サテライトとしてすいさくファンド(愛称:サボテン)で運用しているような個別株投資は、企業の成長(あるいは危機)とともに歩む感覚を持てるため、これはこれで楽しいです。

これらの意味では、手段(投資手法)それ自体に対しても「ワクワク感」を持っていることは間違いありません。

一方、投資手法に関わらず、資産が少しずつ積み上がることで、私は自分の未来が明るい方向に動いていくようなイメージも持っています。

日々の暮らしを見つめながら適度に支出し、貯金をしたり、リスク資産にも投資したりしながら資産全体を少しずつ増やしていく行為はそれ自体とても楽しいです。

これは、単に「お金が好き」ということかもしれませんし、「貯金が趣味」というのに似ているのかもしれません(笑)が、それによってより自分が自由になれる(ように感じる)のであれば、とても前向きに取り組めるように感じます。

つまり、自分は投資の「目的」に対してもワクワクしながら過ごしているように思うのです。

5.人によって感じ方は違う


もちろん、感じ方は人によって違うでしょう。

投資手法そのものには全く「ワクワク感」を持たなくて良いという方にとっては、前掲の記事のように投資手法がワクワクするかどうか、という問いはそれ自体無意味な質問のように思われるでしょう。

また、手段に関して「ワクワクする」ことは、短期の結果に一喜一憂することと紙一重であり、あえて「ワクワク」しない手段を選びたいという方もいらっしゃると思います。

そもそも、投資手法より仕事や趣味、家族・友人と過ごす時間に「ワクワクしたい」ので、投資に多くの時間を割くことは避けたいという方もいらっしゃるに違いありません。

そういう意味では、「手段(投資手法)そのものがワクワクする(すべき)」かどうか、は人それぞれに任せればいいのではないでしょうか。

一方で、「貯蓄から資産形成へ」という言葉に代表される投資の普及を目指すのであれば、投資目的の「ワクワク感」はもっと伝わってもいいような気がします。

「なぜ投資しているの?」と聞かれたら、みなさんそれぞれ理由をお答えになるのではないでしょうか。

その中には「老後不安に備えて」というどちらかというとネガティブなものも含まれているかもしれません(私の場合も一番のきっかけはそうです)が、それを何とかしようと投資を始めたのなら、それ自体前向きで「ワクワクする」ことのように思います。

そういう体験をポジティブな言葉で語ることは、決して悪いことではないと個人的には感じます。

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すいさく

Author:すいさく
40代、2015年8月頃から投資らしい投資を始めた初心者の日々をつづっています。

インデックスファンド・国内外のETFを中心にバイアンドホールドを基本に投資していますが、日本・海外の個別株式も一部保有しています。

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