私がアマゾングーグルを買ったら間違いなく天井

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先日、『テンプルトン卿の流儀』を読み終わりました。



テンプルトン卿と言えば

強気相場は悲観のなかで生まれ、懐疑のなかで育ち、楽観とともに成熟し、陶酔のなかで消えてゆく。(『テンプルトン卿の流儀』)

という言葉が有名です。

そこで、私は、この本はいわゆる「逆張り」を勧めるものだと思っていました。

それが完全に的外れというわけではなさそうですが、個人的には、この本の力点はむしろバーゲン・ハンティングを実現させるための綿密な準備の説明に置かれているように感じます。

分散投資の重要性も述べられていますが、リスク分散に加え、株価が割安に放置されている市場(戦後まもなくの日本がこのケース)を発掘することによりリターンを上げようとする側面も強調されているところが面白いです。

さて、この本におけるバーゲン・ハンティングの考え方は要するに「100人のうち99人が売り、最後の一人が売ったら誰も売る人がいなくなるので株価は底をつける」ということです(似たような考え方は以前「「株価の大底」を見極める意外な方法?」でも書きました)が、その裏返しの「100人のうち99人が買い、最後の一人が買ったら天井」も成り立ちます。

この本で後者の例として紹介されているのが2000年のITバブルです。

2000年のハイテクバブルについてその論理を逆転させてみれば、買い手がひとりも残っておらず、売り手がまさに主導権を握ろうとする時点が楽観主義の頂点となった。

(中略)

ナスダックが天井を打ったその日、ウォール・ストリート・ジャーナル紙には「保守的な投資家の間にハイテクセクター人気の永続性に備える動き」という第の記事が掲載された。最も厳しいバーゲン・ハンターならば、この記事を勧善懲悪主義の行きすぎと断じたかもしれない。そこでは長年保守的投資を続けてきたあと最後の瞬間に船に飛び乗ってハイテク株のカジノに手を染めた投資家の姿が報じられていた。(『テンプルトン卿の流儀』)

この後には、デュポン、ジョンソン・アンド・ジョンソン、P&Gなどに投資していた個人投資家がシスコシステムズ、ルーセント、オラクル、ワールドコム、ボーダフォンなどに乗り換える姿が紹介されていますが、その後どうなったのかについては説明の必要はないでしょう。

私は、少なくとも米国個別株に関しては、一部の銘柄を除いてコカコーラやジョンソン・アンド・ジョンソン、エクソンモービルなど、まさに「保守的」な銘柄で運用を行っていますが、上の話を現在に置き換えれば、私のような人間が「一般消費財セクターは時代遅れ、これからはFAAMGの時代」と言い始めたら、かなりまずい状況ということになりそうです。

(今はFANGじゃなくて、NETFLIXを外してマイクロソフトを入れたFAAMGなんですね)

アルファベットやアマゾンなどの企業の優秀さについては重々承知しているつもりですが、私のようなヘタれな人間としては、買い時、売り時が難しいグロース株はやはり手を出しにくいです。

また、ハイテクセクターは数日前のように株価が大きく下落することもありますが、その意味を瞬時に判断することは少なくとも今の自分には難しいと感じます。

したがって、これらの銘柄については、私は指をくわえて見るだけにし、MSCIコクサイインデックスなどを通じて間接的に投資するだけにするつもりですが、万が一気が変わって「まだ一般消費財セクターで消耗してるの?」などと口走り始めたら、読者の皆様におかれましては心の準備をされた方が良いかもしれません(笑)。

まあ、そこまで行くことはないと信じていますが、自戒をこめて。

<追記>
記事を書いた後で、以下の記事に趣旨が似ていることに気づきました。

【BIG5】投資マネー集中で高まるリスク(バフェット太郎の秘密のポートフォリオ)

私の記事は全く独立に書いたものですが、かなり内容が被ってしまったので念のため追記しておきます。

逆に言うと、みんな同じことを考えているってことですね。
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すいさく

Author:すいさく
40代、2015年8月頃から投資らしい投資を始めた初心者の日々をつづっています。

インデックスファンド・国内外のETFを中心にバイアンドホールドを基本に投資していますが、日本・海外の個別株式も一部保有しています。

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