初めて家族が株式投資をやっていることを知ったとき
これは学生時代か就職してすぐくらい、20年くらい前でしょうか。
株主総会の(インターネットを使った)電子投票をしたいのでやり方を教えてくれ、と言われたときに父が株式を保有していることを知りました。
そのときの印象は特になく、「ああ株を持ってるんだな」と思ったくらいです。
何の銘柄だか忘れましたが、大手の信用できそうなところ、というイメージで買っていたような印象でした。
はじめて株券を手に取ったとき
これもほぼ同時期、1997年に山一證券が破たんする直前に学生時代の友人と一緒に勉強も兼ねて株を1単元(1000株)買いました。
本当は1円のときに欲しかったのですが、1円で買って2円で売る投機家がたくさんいるとのことで、1円ではなかなか買えず、結局2円で買い付けました。
もう破たんする可能性が高かったので、このまま100倍になったらどうしよう、とドキドキしたりすることも全くなく、「これが株券か」と淡々と受け取った記憶があります。

この株券は、もちろん今は単なる紙屑になってしまいましたが、私の自宅に保管しており、定期的にネタとして浮上しています。
初めてまとも?に株式を保有したとき
これは2010年、加入していた第一生命が株式会社化し、株式が「降ってきた」ときです。
ツイッターなどでは以前も書きましたが、これ以前は第一生命は相互会社だったため、株式会社化に際して保険加入者は株式か一時金(10万円くらいだったと思います)の受け取りを選べました。
私は、現金だとすぐ使ってしまいそうだし、株式の方が「面白い」と感じて、株式での受け取りを選びました。
これは、野村證券に第一生命株保有のための特別な口座が設定されて、新たな銘柄の取引は一切できず、配当だけがひたすらたまるような仕組みになっていたように記憶しています。
この株式は今でもすいさくファンド(仮)の主力銘柄(邪魔者とも言う)として活躍しています。
しかし、このときはこれもそのまま数年放置するのでした(笑)。
初めてネット証券に口座を開いたとき
実は私が最初にネット証券に口座を開いたのは、SBIや楽天、マネックスでもなく、野村ネット&コールという(最近、野村ホームトレードとの統合ニュースが飛び込んできた)マイナーな証券会社でした(笑)。
これがたしか2013年くらいです。
いわゆるアラフォーに差し掛かり、さすがに資産形成をしないとまずいと思った私は、家族の友人で以前証券会社に勤めていた方(そのときはいわゆるアーリーリタイアをされていたと思います)に投資の話を聞くことにしました。
その方が野村證券と付き合いがあったので、野村に証券口座を作り、株式を取引するにはネット&コールの方が手数料が安いよ、と教えてもらってNISA口座もネット&コールに作りました。
同じ野村が扱っているとのことで、上に述べた第一生命株もこのとき作った口座に移管し、一件落着。
初めて投資信託(インデックスファンド)を購入したとき
無事に(?)ネット証券の口座を作った私ですが、やはり放置を続け、次の動きは2015年くらいまで一気に飛びます(笑)。
インターネットを検索していて、ファンド・オブ・イヤーのサイトを見つけ、当時受賞したバンガードのVT(トータル・ワールド・ストックETF)のことを知り、興奮してこれは絶対買わなければいけない、と思い立ちました。
『ほったらかし投資術』にもその頃出会います。
そこでネット&コールの取り扱い商品一覧を検索しましたが、VTが見つからないんです(笑)。
当時は、証券会社によって手数料や取扱い商品がこれほど違うと思っていなかったため、ネット&コールでVTが買えないことを知ってショックを受けました。
そこでVTが買えるSBI証券に口座を開き、NISA口座もSBI証券に移します(幸か不幸か、野村のNISA口座は全く使っていなかったため、移動はスムーズに行えました)。
チャイナショックで大騒ぎした直後の2015年9月にVTを初めて買い付け、ほぼ同じころにインデックスファンドの積み立ても始めて、ほぼ現在に至ります。
おわりに
私の投資(?)遍歴はこんな感じです。
最初に山一の株券を手にしたときからカウントすると20年ほど経っていますが、ここまでご覧になってわかるように、実質的には初心者としか言いようがありません(笑)。
考えてみると、この20年の間、ダラダラと間が空きながらも少しずついろいろなことに手を出してきました(今思い出しましたが、外貨預金やセキュリテのファンドも保有していました。長くなりそうなので、それはまたの機会に)。
また、身の回りに投資をしている人がいる・いないがよく話題になりますが、私の場合は、(あまり詳しく話題にすることはないものの)株式を持っている知人もそんなに珍しくなく、やりたい奴が好きにやればいいじゃん、という感じで少なくとも投資に対するネガティブなイメージはなかったように思います。
中途半端に手を出すと痛い目に遭いそうだから、投資をやるなら腰を据えてやらねばとは思っていました(それがこれだけ時間がかかった理由だと言い訳したいところです(笑))が、株式や投資信託への投資は自分の資産を増やす手段の一つに過ぎず、今は必要だと思うからやっているという感じです。
そういう意味では、自分は比較的恵まれていた方だったのかもしれません。
こう考えると、私の例が「貯蓄から投資」が進まないという問題の解決に役立つかどうかは微妙な気もしますが、逆に言えば、少なくとも私のような環境にいれば、遅かれ早かれ誰でも投資を始めるんじゃないかと思っています。
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