私が単元未満株投資をしている5つの理由

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はじめに


私は、資産の大部分をインデックスファンド・ETFで保有していますが、国内外の個別株も保有しています。

インデックス投資家の中には、やはりインデックス投資と個別株投資を組み合わせている方もいらっしゃいますが、私の場合は、日本株式の個別銘柄を単元未満株(※)でも保有しているところが珍しいかもしれません(すいさくファンド(仮)の大部分は単元未満株です)。

※単元未満株とは、通常の売買単位(一単元)に満たない数の株のことをいいます(Wikipediaの単元株の項参照)。たとえば、トヨタ自動車の株は通常100株単位で売買されますが、単元未満株に対応している証券会社では1株単位で売買することができます。「端株」と呼ばれることもあるようですが、厳密には単元未満株とは異なるもののようですので、以下では「単元未満株」で統一します。

今回は、私がなんでこんなことをしているのか、という理由を紹介したいと思います。

単元未満株投資を行っている理由


以下に私が単元未満株投資を行っている理由を5つ挙げます。

理由その1:すでに個別株式を保有していたから


私は、インデックス投資を始める前に、既に第一生命(8750)の株を保有していました。

保険に入っていたため、2010年に第一生命が株式会社化するときに株が(文字通り)降ってきたからです。

このとき一時金も選べたのですが、現金はどうせ使ってしまうし、株式で保有した方が「面白い」かな、と直感的に思って株式を選んだまま5年くらい放置していました(笑)。

また、インデックス投資を開始するのとほぼ同時期にバリューコマース(2491)の株式も購入しました。

低位株(当時1単元で5万円程度)で買いやすかったのと、将来成長が期待できそうかな、と思ったからです。

これらの選択自体は後悔していませんが、何分、個別株式ですので値動きがかなりあります。

特に、インデックスファンドがほとんど動かないのに、こちらは1日に何パーセントも上がったり下がったりするのは初心者の自分にとっては気が気ではありません(笑)。

そこで、少しでもポートフォリオの値動きを抑えるためには、いくつかの銘柄を組み合わせた方がいいんじゃないかと思ったことが単元未満株投資をはじめたきっかけの一つです。

逆に、最初から個別銘柄を保有していなければ、今も個別銘柄を一切保有していなかったかもしれません。

理由その2:少額から投資できるから


とは言え、個別株式を単元以上で買えるほどの資金的余裕は私にはありませんでした。

現在保有している銘柄の一つに良品計画(7453)がありますが、これを1単元(100株)買うと200万円以上します。

任天堂(7974)も魅力的です(保有していません)が、これも1単元で250万円以上します。

…これでは、おいそれと分散投資をすることはできません。

一方、単元未満投資であれば1株から購入できますから、良品計画も任天堂も2万円台から買えることになります。

単元未満株には議決権も株主優待もありませんが、配当はしっかり受け取れます(NISAで保有すれば当然非課税になります)し、株主であることには変わりません(株主通信も届きます)。

また、単元未満株は購入手数料(SBI証券だと最低で税込54円です)がかかりますが、米国株のように1株ずつ買うための必要経費だと考えれば個人的には許容範囲内です。

さらに、少額から投資できるなら、個別銘柄への投資額をかなり柔軟に決められ、投資総額も資産全体のごく一部(日本の個別株式の合計は総資産額の1割を目安としています)に抑えることができるため、多少の値動きでも心穏やかにいられそうです。

理由その3:楽しいから


そんなわけで、単元未満株投資を始めた私ですが、その中で新しい思いが少しずつ生まれてきました。

「自分だけの箱庭」を作りたい。と。

つまり、業種も分散させながら、銘柄を選んでポートフォリオを組むのはそれ自体結構面白いんじゃないか、と思い始めたのです。

これは、RPGで最強のパーティを目指して何度もメンバー構成を考えてしまうのに似ているかもしれません。

また、自分がいいと思う企業を集めることにはコレクション性があります。

サボテン栽培を始めたとき、私は、ホームセンターで100円程度のサボテンの小鉢があると、ついつい買ってしまっていました。

サボテンにもいろいろな品種があり、成長したときの姿を想像しながら新しい株を買うのはとても楽しい瞬間だったからです。

「あんなに小さかったのに、こいつも良く育ったなあ」と成長に目を細める、単元未満株投資にはそういう楽しさがあるような気がします。

理由その4:リターンもそれなりに得られるのではないかと思ったから


そうは言っても、投資を行う以上は、リターンを考えなければいけません。

したがって、新しく買付を行う場合は、事業に将来性があるか、購入手数料を埋め合わせられるだけのリターンがあるか、などはよく考えるようにしています。

また、単元未満株投資では、業種のバランスをとりつつ自分が組み入れたいと思う企業を選ぶ(あるいは外したいと思う企業を外す)ことができますが、このような自由度もメリットの一つだと言えるかもしれません(市場平均インデックスに投資している限りそういう企業は入ってしまうので、気持ちの問題だと思いますが)。

ある意味、分散しながら市場平均以上を目指す「疑似インデックス」を自分で一から作ろうとしているのかもしれません。

これがうまく行くのかどうかは分かりません。「自分だけが上手くやれる」というのは典型的な自信過剰バイアスであり、その感覚に頼るのは危険です。

また、市場平均と比較して分散されていないため、何らかの理由でポートフォリオが市場平均に大幅に劣後する可能性もあります。

したがって、今後も少額で慎重に運用を続けるつもりですが、単元未満株の運用を本格的に始めた2016年10月から2017年3月まではなんとかTOPIXや日経平均を上回る成績を収めることができたようです。

理由その5:推奨している人もいるから


このような投資法は、自分なりにアレンジしているところもありますが、私のオリジナルではありません。

たとえば、木村剛氏の『投資戦略の発想法2010』では、個別銘柄を選んで「自己流20銘柄のポートフォリオ」を作ることを推奨しており、「証券会社によっては単位株の10分の1で買えるミニ株投資がありますし…」と述べています。



(注:この本の執筆された2009年ごろは投資信託にいい商品が少なく、信託報酬も高かったためか、この本では投資信託より個別株投資を推奨していますが、優良なインデックスファンドが多い2017年現在に続編が書かれていたらインデックスファンド投資が推奨されていた可能性は十分にあると思います)

また、インデックス投資入門の名著として知られる『ほったらかし投資術』でも、著者の一人である山崎元氏が以下のように述べています。

実は、かつて山崎は、自分で個別の株式を選んで十数銘柄以上の銘柄に分散投資した自家運用ポートフォリオをすすめることがしばしばありました。(中略)個別株でポートフォリオを作って運用することについては、それ自体が十分に合理的なやり方であり、また、

(A)分散投資でリスク低減が十分可能である
(B)継続的な手数料がかからない有利さがある
(C)(面白い人にとっては)それ自体が面白いゲームである

という理由からも、引き続き「できれば、多くの人にやってほしい」と思っているのですが、(後略)(『全面改訂 ほったらかし投資術』102-103ページ)



もちろん、この本では、その前後に「近年のインデックス運用商品の改善」「ETFの普及」「多くの投資家にとって株式ポートフォリオの運用は技術的に困難」などの理由を挙げて、内外の株式インデックスファンドに投資することを推奨しているわけですが、私の行っている単元未満株投資は、このような考え方からは大きく外れないようにしているつもりです。

おわりに


インデックス投資を行いながら個別株投資を行う場合、いろいろな動機があるでしょう。

したがって、ここに書いたのは、あくまでも私の場合に過ぎませんし、(いつものように)このような投資法を推奨するものでもありません。

しかし、こういう投資法を採用している以上は、自分自身の理解を深めるためにも、無用な誤解を避けるためにも、自分の考えを整理しておいた方がよいと思いますし、上にも述べたように、私自身はそれなりに楽しんで取り組んでいますので、一つの例として紹介する次第です。

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インデックス投資を続けるための個別株投資
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すいさく

Author:すいさく
40代、2015年8月頃から投資らしい投資を始めた初心者の日々をつづっています。

インデックスファンド・国内外のETFを中心にバイアンドホールドを基本に投資していますが、日本・海外の個別株式も一部保有しています。

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