「株価の大底」を見極める意外な方法?

YAMAyamasha-09_TP_V.jpg

1.はじめに

しばらく前に『ジム・クレイマーの株式投資大作戦』を購入しました。



この本の内容は、主に米国個別株投資の方法について書かれているため、私の現在の運用方針から若干ずれるところもありますし、リーマンショック以前に書かれたものなので内容が古いところもありますが、金融機関ではなく、個人投資家の立場に立って書かれており、勉強になるところも多いと感じました(なお、この本は、投資に時間をかけられない人にはS&P500のインデックスファンドを買うことを薦めています)。

書評についてはまたあとでじっくり書くつもりですが、1か所、特に印象に残っている箇所があります。

第8章「株価の大底をこうして見極める」という箇所です。

2.著者が「株価の大底を見極める」方法として挙げたのは?

株価の大底を示す指標として、著者のクレーマーが真っ先に挙げているのは「ニューヨーク・タイムズ指標」でした。

ニューヨーク・タイムズの1面に「株価が底入れした」と書かれたら大底なのでしょうか?

いえ、完全に逆です。

彼によると、過去20年間の4度の「メガボトム」(1987年のブラックマンデー、1990年の第1次イラク戦争、1998年ロングターム・キャピタル破たん、2002~2003年のITバブル崩壊、2005年に書かれた本なので、リーマンショックは入っていません)において、ニューヨーク・タイムズ(とUSAトゥデイ)の第一面に「市場の悲惨な状態が報道された」ことが底入れの決め手だったと言うのです。

なぜこのようなことが起きるのでしょうか?

これらのメディアは、証券会社などの利益を反映して「底入れ宣言」をする動機がつねにあるからだと彼は言います。

したがって、市場が悲惨な状況になっても、多くはビジネス面やマネー面で扱われ、「底入れ宣言」が実際の底よりも前で行われる場合が多いのだそうです。

しかし、どんどん状況が悪化し、いよいよ万策尽きたように思われたときはじめて第一面に市場の悲惨な状態が報道されます。

つまり、報道によって株価を上げることが絶望的になったように思われたとき、言い換えると、悲観的な材料が出尽くしたときにはじめて第一面で報道されるというのです。

3.ここから学べることは?

この本は古いので、検証されていないリーマンショックについてもこの法則が完全に当てはまるのかどうかわかりません。

特に、リーマンショックは底打ちをしそうになりながら何度も激しく株価が下落しているので、途中で暴落のニュースがニューヨークタイムズの1面を飾った可能性もあります。

また、日経新聞など、日本のメディアにこの法則がそのまま当てはまるかどうかもわかりません。

しかし、私なりに解釈すると、この結果は「市場全体が悲観的な空気で覆われているときこそ新たな投資の芽が芽生えている」ことを示しているように思われます。

私の場合はインデックス投資を中心に行っていますが、おそらく、これはほかの投資法にも当てはまるように思います(そもそもこの本は個別株投資について書かれたものですし)。

もちろん、投資はあくまでも自己責任で行うべきものであり、このような判断基準を読者の皆さんに薦めるつもりは全くありません(そして、読者の皆さんも私のような経験の浅い人間の言葉をあまり真剣に受け取らないでしょう)。

しかし、少なくとも私自身は、市場心理にはこのような皮肉な面があることをしっかりと肝に銘じなければいけない、と改めて感じました。

というわけで、アイキャッチの画像は、すがすがしい、希望に満ち溢れた未来を表すものとさせていただきました(笑)。
Related Entries

Comments

Private comment

プロフィール

すいさく

Author:すいさく
40代、2015年8月頃から投資らしい投資を始めた初心者の日々をつづっています。

インデックスファンド・国内外のETFを中心にバイアンドホールドを基本に投資していますが、日本・海外の個別株式も一部保有しています。

2017年2月現在の方針はこちら

twitterアカウントもつくりました↓
@suisaku_cacti

カウンター

検索フォーム

相互リンク

メールフォーム

Name:
Mail address:
Subject:
Body: