直線の両端としてのアクティブ・パッシブ投資

アクティブパッシブ2

私は、インデックス投資を中心にしつつ個別株式を保有しているため、いろいろな投資手法のどれ(特にアクティブ・パッシブのどちら)が優れているか、というような論争を見るとなんとなく落ち着かない気持ちになります。

その理由をいろいろ考えていたのですが、自分は、これらの投資手法の違いはあくまでも一直線上のどこを選ぶかという話だと理解しているからではないか、という気がしてきました。

以下、図を描いて説明していきます。

1.純粋なアクティブ・パッシブ

それぞれの箱の横軸は範囲、縦軸は投資量だと考えてください。

まず、アクティブ投資を行う(個別株など同じ資産クラス内の一部の資産だけに投資する)場合は、限られた範囲に集中的に投資を行うため、下図のような形になると考えられます。
個別株式

一方、パッシブ投資(特にインデックス投資)では幅広い範囲に分散投資を行うため、下図のようになるでしょう。
インデックス

アクティブ投資(特定銘柄への集中投資)は、ボラティリティは増すでしょうが、銘柄の選定のしかたによっては(複数の銘柄を組み合わせることなどによって)ある程度ボラティリティを抑えることもできるでしょうし、リターンが大きい銘柄に集中的に投資できるのがメリットです。

一方、パッシブ投資(インデックス投資)は、分散投資を行うためボラティリティはかなり抑えられます。一方、業績が良い企業にも悪い企業にも投資するため、リターンはあくまでも平均的になるでしょう。

2.アクティブ・パッシブのミックス

ここまでを見て、アクティブとパッシブのどちらがよいか、という議論をすることもできますが、実際はその中間もありえます。

たとえば、上の2つの投資手法を組み合わせ、半分の資金を個別株投資に、残り半分をパッシブ投資に回したとすると、以下のような図を描くことができます。
ミックス1

この図は、幅広く分散投資を行いながら、特定の個別株式には少し多めに投資を行う状態を表しています。

この状態は、直線の両端にアクティブ・パッシブ投資があるとするとそのちょうど中間点として表されるでしょう。

つまり、半分は幅広く分散を行い、リスクを抑えると同時に、特定の資産では高いリターンを目指す、という考え方です。

ここでは話を簡単にするために半分としましたが、たとえば単元未満株なども活用すればアクティブ投資・パッシブ投資の割合(アクティブ・パッシブを両端とする直線上での位置)は好きなように調整することができます。

私の投資のイメージはこれに近いです(どちらかというと、インデックス投資の割合を多めに、個別株は少なめに考えています)。

さらに、パッシブ投資の中でもセクター別に投資したり、スマートベータやアクティブファンドのように、通常のインデックスとは異なる視点で投資を行う手法もあります。

インデックス投資とそのような投資手法を組み合わせると以下のように描くことができるでしょう。
ミックス2
インデックス全体に対してほんのちょっと盛り上がっている部分がセクター別ファンドやアクティブ運用を組み合わせたところです。

iSharesの国別・セクター別ETFの説明を見ると「○○のセクター(地域)への投資割合を増したい場合に有効だ」というような説明が書いてありますが、これは、国別・セクター別ETFを単体で保有するのではなく、ほかのより幅広く分散したファンドやETFと組み合わせることを想定しているのだと思います。

また、最後の図は、バンガードの推奨するコア・サテライト戦略を別の角度から表現したものだと言えるかもしれません。

3.まとめ

このように考えてくると、純粋なアクティブ投資はアクティブ投資の割合が100%、純粋なパッシブ投資はパッシブ投資の割合が100%、という両端であって、実際はその中間に無数の投資手法があると言えそうです。

もちろん、中にはリターンを重視して純粋なアクティブ投資を志向する人も、幅広い分散をより重視して純粋なパッシブ投資を志向する人もいるでしょう。これは、考え方の違いの問題でどちらが正しいとか間違っているということではないように思います。

一方、私のように、分散投資をしたいものの、自分が有望だと思う投資先には少し厚めに投資したい(あるいは、インデックス投資だけでは飽きる)という人間にとっては、両者の中間点のどこかを選ぶことも自然なことであるように感じます。

要は、それぞれの投資の特徴を正しく理解した上で、直線上のどこを選ぶかが大事なのではないか、と個人的には感じています。

<追記2016/10/9>
記事の主旨を変えない範囲で加筆・修正しました。
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すいさく

Author:すいさく
40代、2015年8月頃から投資らしい投資を始めた初心者の日々をつづっています。

インデックスファンド・国内外のETFを中心にバイアンドホールドを基本に投資していますが、日本・海外の個別株式も一部保有しています。

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