【書評】『低迷相場でも負けない資産運用の新セオリー』


ほかのブログで薦められているのを見て『低迷相場でも負けない資産運用の新セオリー』を(中古で)買いました。

2012年に出版されたモーニングスター社長の朝倉智也氏の著書です。

「『国内株式、先進国株式、国内債券、先進国債券の4資産に分散投資すればよい』という従来の常識はすでに過去のものになった」という観点から、新興国や金などのコモディティーへの投資などを勧めているのが特徴的な本です。

まず、第1章では、日本の投資信託市場がいかに特殊なのかを、手数料の高い毎月分配型やFoF方式の投資信託が上位に来ることを挙げて指摘しています。

格付け会社のモーニングスターの社長という立場でそこまで書いてしまって良いのだろうか、と思いましたが、朝倉氏なりの危機感の表れだと理解しています。

ほかにも、細かいデータを挙げて日本の投資信託アクティブファンドの問題点をわかりやすく説明しているところが特徴的です。

ご存知の方にとっては当たり前の内容だと思いますが、ここを読むだけでも参考になるという印象を持ちました。

第2章からいよいよ具体的な投資方法の説明に入ります。

第2章でこれまで「常識」とされてきたことが変わってきたと指摘し、第3章では基本的な投資方針を挙げています。

このあたりはそれほど奇をてらった内容ではなく、すらすら読み進められます。

面白いのが第4章からの具体的な商品名の紹介です。

この辺りも、モーニングスター社長という立場が影響しているのかもしれません。

基本的な内容はうなづけましたが、やはり、インフレ対策および資産変動を抑えるために金をポートフォリオに入れる、というところがあまりしっくり来ませんでした。

生活防衛資金と分散投資の組み合わせだけではカバーできないところを指摘しているのだと思いますが、手間がかかる割にそこまでメリットがあるのだろうか、という疑問は個人的には残りました。

また、新興国の中でもトルコとインドネシアを特に推しており、それぞれ国別のETFを薦めているのも面白いです。

インドネシアをはじめとしたASEAN株式の投資信託(i-Mizuho)は買っていますが、トルコは完全に盲点でした。

これが書かれた2012年から現在までを遡ってみると、確かにトルコの経済成長は素晴らしいのですが、ほぼ数年おきに暴落があり、つい先日もクーデター未遂が起きています。

そう考えると、この本に書かれているほどトルコ投資がバラ色だとは思えないのですが、次に発展しそうな国を探すという発想は参考になりました。

Related Entries

Comments

Private comment

プロフィール

すいさく

Author:すいさく
40代、2015年8月頃から投資らしい投資を始めた初心者の日々をつづっています。

インデックスファンド・国内外のETFを中心にバイアンドホールドを基本に投資していますが、日本・海外の個別株式も一部保有しています。

2017年2月現在の方針はこちら

twitterアカウントもつくりました↓
@suisaku_cacti

カウンター

検索フォーム

相互リンク

メールフォーム

Name:
Mail address:
Subject:
Body: