2月調整時のS&P配当貴族vsS&P500

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はじめに


S&P配当貴族指数とS&P500はともに米国株を対象とする優良インデックスとして知られていますが、セールストークとして「配当貴族指数は連続配当銘柄で構成されているので下落に強い」と言われたりします。

これには否定的な意見もありますが、言われてみるとそんな気もしてきます。

というわけで、1月末~2月頭の調整時における値動きを比較してみました。

比較方法・結果


S&P指数のウェブサイトから、S&P500とS&P配当貴族の1月26日~2月16日の終値データを取得し、1月26日の終値を100として指数化し、グラフで比較します。

この期間を取った理由は、どちらの指数も1月26日が直近のピークであり、一旦底をつけてからその週の終わりまで見てみようと思ったからです。

SP500vsaristocrats.png

こうやって見てみると、次のことが分かります。

・全体を通して(特に1月末の)値動きはほとんど変わらない
・2月に入ってから底をつけた2月8日までもほとんど変わらないが、若干配当貴族のパフォーマンスの方が下回っている
・2月8日の次の数日は配当貴族の方が若干良いが、その後はS&P500の上昇の方が大きい

要するに、あまり変わらない、ということですね。

過去3ヵ月間の比較


もうちょっと長く見てみよう、ということで、(数字を拾うのが大変なので)S&Pインデックスのウェブサイトで過去3ヵ月間の両指数の動きを直接比較してみました。

SP500vsaristocrats2.png
(出典:S&P指数ウェブサイト)

水色の線がS&P500、紺色の線が配当貴族を表します。

…ほとんど変わらんですね。

あえて言えば、やはり、下落時からの反発は配当貴族の方が若干弱いかな、という感じです。

結論


これらの結果から次のような結論が導かれます。

・1月末~2月頭の半月ほどを見ても、過去3ヵ月を見ても、S&P500とS&P配当貴族の値動きの差はあまりない
・下落後の反発に関しては、S&P500の方が若干良い

この結論がほかの場合にも適用できるかどうかは分かりません。

ただし、現在いわゆるFANGのようなグロース株がS&P500の組入上位(時価総額上位)となっていることを考慮すると、この状況が続く限り、結論はあまり変わらないように思います。

また、今回は指数のデータが手に入ったため直接指数を比較しましたが、指数に連動するファンドを考えると、S&P500よりS&P配当貴族の方が若干コストが高めになっていますので、やはり配当貴族の旗色はあまり良くありません。

私の選択


それでは、この結果を見た上で、私の行動が何か変わるかというと、答えは否です。

確かに、私はSMT米国株配当貴族インデックス・オープンを積み立てていますが、これはあくまでもサテライトであり、コアでは、ニッセイやeMAXIS SlimなどのMSCIコクサイ連動インデックスファンドや楽天VTIの積み立ても行っているため、配当貴族の成績が多少悪くても、大勢にはほとんど影響ありません。

また、S&P500の組入上位にはFANGなどのグロース株が多く、比較する前はもっと大差がつくことも予想していたため、差は思ったより小さかったというのが正直なところです。

今は考えづらいですが、グロース株に対して総悲観になることがあれば、もしかしたら配当貴族が光り輝くときがくるかもしれません。

そもそも、シンタスやシスコ(シスコシステムズじゃない方)など渋い銘柄の比率を増やせるのが配当貴族インデックスファンドの魅力です。

したがって、まずはMSCIコクサイやVTIで大きく離されないようにしつつ、配当貴族インデックスで趣味と守りを固める(気分になる)という形で今後も積み立てを続けたいと思います。

なお、辛味も投資も自己判断でお願いします。

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プロフィール

すいさく

Author:すいさく
40代、2015年8月頃から投資らしい投資を始めた初心者の日々をつづっています。

インデックスファンド・国内外のETFを中心にバイアンドホールドを基本に投資していますが、日本・海外の個別株式も一部保有しています。

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