インド投資をしようと思ってEPIに落ち着いたわけ

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はじめに


先日、ウィズダムツリー・インド株収益ファンド(EPI)を買い付けたことを書きました

私の中ではこれまでと一貫した行動だと捉えていますが、なぜこのタイミングでこのETF、と思う方がいらっしゃるかもしれないので、インドに投資できるETF・投資信託の紹介を兼ねて述べてみます。

もともとは新生UTIインドファンドに投資


2015年秋に本格的に投資を開始したとき、新興国、特に人口構成が若く、高い経済成長をしているインド経済にも多めに投資したいと考えていました。

そこで、中国の組入比率が高いMSCIエマージング・マーケット・インデックス連動の投資信託の積み立てに加えて、SBI証券のインドキャンペーンを見ながら、中長期投資を謳い、モーニングスターレーティングも高い新生UTIインドファンドを少額だけ買い付けました。

このファンドは、インドの投資会社UTIのファンドを通じてインド株式市場に投資するファンド・オブ・ファンズで、買付手数料が3.24%信託報酬率が1.9312%(どちらも税込)という今考えれば悪夢のような高手数料でしたが、直前まで年率リターンが数十パーセントの高パフォーマンスだったことや、このファンド以上に条件が良いものが見当たらなかったことなどで、手数料以上のパフォーマンスもあり得ると考えてしばらく保有してみることにしました。

新生UTIインド
(出所:新生銀行ウェブサイト)

買い付けたのが2015年9月、大体図の「」のあたりですが、少し値上がりした後ですぐに値下がりに転じ、含み損が出始めたことで、「高い手数料を正当化するだけの高いパフォーマンス」という当初の目論見が外れたため、これなら手数料が低いMSCIエマージング・マーケット・インデックス連動のインデックスファンドの方が良いと考え、以下の記事のように2015年11月の段階で売却してしまいました。

さよなら新生UTIインドファンド(サボテンのように資産を育てるブログ)

このときは全額を処分するつもりだったのですが、ミスで数千円分残ってしまい、この分はそのまま保有した後、かなり株価が上がった2017年の夏になって売ったので、最終的には収支とんとんの成績でした。

次に目をつけたのは米国ETF


その後、新興国株インデックスファンドに投資しながらも、頭の中ではインドへの投資は諦めきれません。

そこで、まず以下のような米国ETFを検討してみます(カッコ内はティッカー)。

iShares MSCI India ETF(INDA)
ウィズダムツリー インド株収益ファンド(EPI)
VanEck Vectors India Small-Cap Index ETF(SCIF)

INDAが主に大型株を、最後のSCIFが小型株を、そしてEPIは大型株中心で中小型株も組み入れたETFで、どれも経費率が0.8%前後と高めです。

この中で私が一番気になったのは、純資産総額も大きく、比較的、インド株式の代表的なインデックスであるSENSEXに近い値動きのINDAでした。

参考記事:Choosing The Best India ETF Is Complex (ETF.com)

したがって、INDAが手軽に買えればおそらくもっと早く買い付けていたと思いますが、残念ながら、INDAはSBI、楽天、マネックスなどの代表的な国内ネット証券会社では買えません。

EPIは上記3社のどこでも買えるのですが、このときはウェイトが時価総額ではなく収益率になっていることが引っかかって結局手を出しませんでした。

次に考えたのは国内ETF


さらに、以下のような国内ETFも検討します(カッコ内は証券コード)。

日興上場インデックスファンドNifty50先物ETF(1549)
野村上場インド株ETF(1678)

これら2つは、やはりインド株式の代表的なインデックスであるNifty50に連動します。

まず、日興AMの1549の信託報酬率が0.594%、野村AMの1678が1.026%(ともに税込)と信託報酬率だけ見ると1549はかなり優秀です。

これだけ見ると1549でいいような気がしますが、このETFは先物運用を行っており、そのためか分配金も出していないため、ベンチマークとの乖離が広がる可能性がありそうなのが気になりました。

(注:日興AMのコラムにあるように、新興国では取引相手が債務不履行を起こすなどのリスクもあるため、そのようなリスクを避けられる先物運用にもそれなりのメリットはあるようです)

また、野村の方の1678は、どうも他社の3種類のファンドを組み入れたファンド・オブ・ファンズ形式になっているようで(詳しくは野村AMの組入全銘柄情報で見られます)、やっぱり投資効率が気になります。

さらに、国内ETFはただでさえ出来高が小さく、しかもインド株というマイナージャンルだと流動性は期待できません。

そこで、結局国内ETFも諦めてしまいました。

番外:SMTアジア新興国インデックス・オープン


その後、いろいろな情報源から、SMTアジア新興国インデックス・オープンというインデックスファンドがあることにも気づきます。

これは、MSCIエマージング・マーケット・アジア・インデックス(MSCIエマージングからアジアの国だけを抜き出したインデックス)に連動する投資信託で、中国38.1%、韓国21.6%、台湾16.8%に続いてインドが12.1%組み入れられています(2017年5月現在)。

通常のMSCIエマージングではインドの占める割合はたかだか8%強ですので、それよりはインドの組入比率が大きいですが、既にMSCIエマージングに連動するインデックスファンドに加えてi-mizuho東南アジア株式インデックスファンドも保有している私としては重複が大きすぎると判断して、これも見送りました。

最後に米国ETF(EPI)に戻る


というわけで、2015年秋くらいからだらだら考えた結果、インド投資は米国ETFを通じて行うのが一番いいのではないかという結論になりました。

理想はSENSEXに近いINDAですが、購入のハードルが高い以上、次善のEPIにするほかありません。

これが先日EPIを買い付けた理由です。

実際は、低めに指値を入れていて、「引っかかったらいいなあ」というくらいのつもりだったのですが、先週末に新興国株式全体が低調だったことで指値が刺さったという感じです。

今考えれば、最初に新生UTIインドファンドを売った2015年11月から2016年の始めにはEPIの株価は18ドル程度、現在は27ドル前後なので、この時期にこつこつとEPIを買い集めていればそれなりの投資成果になったはずですが、このときはモディ首相の求心力も急激に下がり、インド経済の将来に悲観的な見通しが広がっていた時期だったので、そこまで思いが至りませんでした。

みんなが悲観的な見通しをしているときほど投資機会があることを改めて実感した次第です。

今回は、ひとまず1株買ってみましたが、新興国の中でもインドのPERは割高だと言われる現在はこれ以上投資量は増やさず、逆に、インド経済に悲観が広がったときは、もう少し買付量を増やすかもしれません。

インド株式のインデックスファンドはベンチマークからの乖離も大きめなので投資効率というより自己満足の世界なのかもしれませんが、無理のない範囲で続けたいと思います。

辛味も投資も、くれぐれも自己判断で。
【書評】『世界のエリート投資家は何を考えているのか』 | HOME | EPIとFMを1株ずつ買い付けた

Comments

すいさくさんこの記事凄くいいです!FC2ブログはシェアボタンとかないんですか?広めたいだけにとてももったいない。

2017/11/23 (Thu) 21:57 | shunpon #- | URL | Edit
ありがとうございます

shunponさん、コメントありがとうございます!

私は、インド投資はずっと考えていましたが、なかなかちょうどいいのがなくて苦労したので、同じように感じている方もいらっしゃるのではないかと考えて書いてみました。

参考になったのであればとても嬉しいです。

2017/11/23 (Thu) 22:12 | すいさく #- | URL | Edit

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