後悔最小化としてのコア・サテライト戦略

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1. はじめに


まともに投資を始めて3年目、まだまだ方針がブレブレの私は、コアのインデックス投資に加え、サテライトとして国内外の個別株投資を行っています。

図らずもこれは「後悔最小化」になっているのではないか、というのが今回のテーマです。

2. 後悔最小化とは?


皆さんも、何か選択をした後で「○○をしておけばよかった」と悔やんだことがあるのではないでしょうか。

個別株投資を行う以上、後になって株価が暴騰して「あの銘柄を買っておけばよかった」、逆に買ってしまってから急落して「あの銘柄を買わなきゃよかった」と思う気持ちと無縁ではいられないのではないかと思います。

…少なくとも私はそうです。

でも、ある日、コア・サテライト戦略を行っていることで、こんな「後悔」を最小化できているんじゃないかと感じました。

3. インデックスファンドを保有していなかった場合


まず、私がインデックスファンドを保有しておらず、特定の銘柄A社の株式に投資する状況を考えます。

TOPIXに投資するインデックスファンドを保有していればそのリターンが得られるわけですから、話を簡単にするために、A社の株式はTOPIXに組み入れられており、TOPIX以上のリターンが得られたかどうかで投資の成否を判断することにしましょう。

ここで、いろいろ考えた結果、A社の株式を結局買わなかったとします。

その後、TOPIXがA社の株式よりパフォーマンスが良かったなら、A社の株式を買わないという判断は正しかったと思い、私は満足するでしょう(下表左上のマス)。

逆に、A社の株式の方がTOPIXよりパフォーマンスが良かったなら、A社の株に投資しなかったことを後悔してしまうかもしれません(下表左下)。

同様に、A社の株式を買ったとき、TOPIXよりパフォーマンスが良かったならば満足するかもしれません(下表右下)が、TOPIXの方がパフォーマンスが良かった場合は後悔する可能性があります(下表右上)。

つまり、A社の株式を買っても買わなくても、当初の自分の目論見が外れたら後悔してしまうのです(下表水色のマス)。これをまとめたのが下の表です。

表1:インデックスファンドを保有していなかった場合

インデックス個別

4. インデックスファンドを保有している場合


そんな私がTOPIXに連動するインデックスファンドを一定数保有しており、さらにA社の株式を買い付けるかどうか迷っているとしましょう。

A社の株式の買付を行わなかった場合、TOPIXの方がパフォーマンスが良かったなら満足することは変わりません(下表左上のコマ)。

一方、A社の株式の方がTOPIXよりパフォーマンスが良かったとしても、A社の株式がTOPIXに組み入れられている限り、それは間接的にTOPIXのパフォーマンスに反映されるため、「どうせTOPIXに含まれてるじゃん」とあまり後悔する必要はありません(下表左下)。

さらに、A社の株式を買い付けた後にTOPIXの方がA社の株式よりパフォーマンスが良かったとしても、既にTOPIXに連動するインデックスファンドを保有しているので当然不満はありません(下表右上)。

最後に、A社の株式を買い付け、A社の株式の方がTOPIXよりパフォーマンスが良かったなら、もちろん問題はありません(下表右下)。

つまり、インデックスファンドを保有することで、「インデックスファンドを保有していなかった」ときに後悔していた場面で後悔する必要がなくなるのです。

これをまとめたのが下の表です。

表2:インデックスファンドを保有している場合

インデックス+個別

5. まとめと注意点


上ではインデックスと個別株式を例に挙げて説明しましたが、同様の効果はインデックスとサテライト投資一般についても得られるでしょう。

つまり、「インデックスファンドを保有することで、サテライト投資がうまく行っても行かなくても後悔するのを避けられる」と言えそうです。

もちろん、以下のような注意点が考えられます。

コア・サテライト戦略を採用するとサテライト投資の利益は小さくなる


まず、インデックス投資をコアにする場合、既にインデックスファンドへの投資にかなりの資金を投入しているはずですから、サテライトへの投資額は抑えられ、たとえサテライト投資がうまくいったとしても、そこから得られる利益はそれほど大きくないかもしれません。

そういう意味では、コア・サテライト戦略は一攫千金を狙う方にとってはあまり意味のないものなのかもしれません。

しかし、もともとボラティリティを抑えるためにインデックス投資をコアにしているわけですし、上に書いたような後悔最小化の効果もあるのですから、これは得られる利益とのバランスで考えるべきだと思います。

サテライト投資をせず、インデックスに投資するだけで十分かもしれない


また、後悔最小化をするだけなら、そもそもサテライト投資をせずにインデックスファンドを買って市場平均で我慢すればいいのではないかという議論も成り立つでしょう。

これについては、市場平均以上のリターンを得られるのではないか、サテライト投資も行うといろいろな数字が毎日ちょこちょこ変わって楽しい、と思ってしまう、経験の浅い私だからこそ感じてしまうことかもしれません。

これについては、もうしばらく様子を見てから改めて考えてみたいと思います。

本当に後悔を避けられるのか


最後に、インデックスファンドを保有することで、サテライト投資の結果が思わしくなかったときに後悔するのを本当に避けられるのか、という疑問も挙げられます。

要するに、うまく行かなかったという事実は変わらないのだからどっちみち後悔するのではないか、ということです。

私自身は、これは人それぞれとしか言えないように思います。

私の場合は、多少目論見が外れたとしても、全ての投資が最悪の結果になるよりは、ちょっとでもうまく行っているところに目を向けたいという気持ちが強いので、インデックスファンドの保有により十分に後悔を抑えられていますが、もしかしたらそうでない方もいらっしゃるのかもしれません。

しかし、逆に、そうでないという方も、サテライト投資がうまくいってもいかなくても、インデックス投資を行うことで市場平均は確保できる、個別株式がどんどん上がっているならインデックスも上がる、という考え方をすることで、おおらかな気持ちで投資をすることができるような気もします。

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Author:すいさく
40代、2015年8月頃から投資らしい投資を始めた初心者の日々をつづっています。

インデックスファンド・国内外のETFを中心にバイアンドホールドを基本に投資していますが、日本・海外の個別株式も一部保有しています。

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