三井住友・DC全海外株式インデックスファンド、地味に?約款も変更

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はじめに


三井住友・DC全海外株式インデックスファンドと言えば、私がインデックスファンドの積み立てを始めた当初大変お世話になったファンドです。

私のブログでも以下の記事に定期的に検索流入があり、関心の高さがうかがえます。

三井住友・DC全海外株式インデックスファンドの使い道(サボテンのように資産を育てるブログ)

かつてインデックスファンドの買付単位が大きかったときは1本で先進国と新興国の両方に投資できるこのファンドはとても便利でしたが、最近は、自動積立に変え、買付単位も100円からになったため、先進国株式クラスと新興国株式クラスは別なファンドを買いつけているため、最近はホールドしているだけになっていました。

ふと約款の変更に気づいた


しかし、久々に公式ウェブサイトを見てみると、以下のような名称および信託約款の変更等のお知らせがありました。

「三井住友・DC全海外株式インデックスファンド」ファンド名称および信託約款の変更等のお知らせ(三井住友アセットマネジメントウェブサイト)

名称については、つみたてNISAを意識して、「三井住友・DC全海外株式インデックスファンド」から「三井住友・DCつみたてNISA・全海外株式インデックスファンド」に変更されることは知っていました(これによって、日経新聞での略称も「DC全海外株」から「DC積N外株」となるそうです)が、気になったのは信託約款の変更です。

変更前(2017年9月20日以前)
MSCIオール・カントリー・ワールド・インデックス(除く日本、円ベース)に概ね連動する投資成果を目指して運用を行います。

変更後(2017年9月21日以降)
MSCIオール・カントリー・ワールド・インデックス(除く日本、円ベース)の動きに連動する投資成果を目指して運用を行います。

(上記「お知らせ」より引用)

ということで、「概ね」ではなく、MSCIACWIインデックスへの連動を目指すことがより明確に謳われています。

さらに、投資対象についても、

変更前(2017年9月20日以前)
外国株式インデックス・マザーファンドおよびエマージング株式インデックス・マザーファンド受益証券を主な投資対象とします。

変更後(2017年9月21日以降)
MSCIコクサイインデックス(配当込み、円ベース)の動きに連動する投資成果を目指して運用を行う外国株式インデックス・マザーファンドおよびMSCIエマージング・マーケット・インデックス(配当込み、円ベース)の動きに連動する投資成果を目指して運用を行うエマージング株式インデックス・マザーファンド受益証券を主な投資対象とします。

(「お知らせ」より引用)

と、ベンチマークがより明確になりました。

また、このファンドでは、新興国株式に関しては、先物を活用してインデックスに実質的に連動することを目指していましたが、「デリバティブ取引の利用目的が価格等の変動のリスクヘッジと現物投資の代替に限定されることなどを明確化するための所要の信託約款変更を行います(「お知らせ」より引用)」としています。

同様の変更はマザーファンドが共通な三井住友・DC新興国株式インデックスファンドに関しても行われたようです。

これらの変更の意味は?


おそらく、これらの変更が行われた最も大きい理由は、つみたてNISAの対象商品として認められるためのスクリーニングを通るためではないかと思います。

以下の文書によると、つみたてNISA対象商品として認められるためには「告示において指定されたインデックスに連動していること(9ページ)」となっているので、「概ね連動する」という表現では認めらなかった、あるいは、それを意識して自主的に表現を変えた可能性があります。

つみたてNISAについて(金融庁)

上述したように、このファンドでは新興国株式部分で先物を使用しており、以前はトラッキングエラーも大きかったため「概ね」という表現になっていたのだと思いますが、最近は純資産額も増え(2016年11月末で約33億円)、トラッキングエラーも抑えられるようになった(同じく2016年11月末までの1年間の乖離率は0.7%)こともあり、はっきりと「連動する」という文言になったのでしょう。

デリバティブ取引の使用目的についても、つみたてNISAの対象商品として認められるためには明確にする必要があるのかもしれませんね。

形式的な変化なのかもしれませんが、受益者として運用目的が明確になったことは歓迎したいと思います。

三井住友DCインデックスファンドシリーズは日本株式クラスの信託報酬率の引き下げにより最安になったこともあり、非常に好印象を持っていましたが、このファンドも信託報酬率は変わらず税込0.27%ながら、受益者に寄り添う姿勢が強くなり、さらに印象が良くなりました。

自分の場合は、目的がずれてしまったため、最近は買い付けをすることはなくなりましたが、日本国外の株式を1本でカバーしたいという方にとっては今でもこのファンドはおすすめできるように思います。

<2017/9/26追記>
しんたろう(@shintaro_money)さんの以下の記事によると、三井住友・DC新興国株式インデックスファンドの乖離は今でもそれなりに大きいようですので、新興国株式の割合が1割程度の「全海外株式」はともかく、「新興国株式」に関してはある程度注意が必要かもしれません。

[2017年7月版 新興国株式インデックスファンド] 実質コスト(信託報酬+α)は騰落率に反映されているか?(しんたろうのお金のはなし)

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すいさく

Author:すいさく
40代、2015年8月頃から投資らしい投資を始めた初心者の日々をつづっています。

インデックスファンド・国内外のETFを中心にバイアンドホールドを基本に投資していますが、日本・海外の個別株式も一部保有しています。

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