2017/09/02
ついに…。しかし…!すいさくファンドの2017年8月までのパフォーマンス

日本代表、ロシアワールドカップ出場おめでとうございます!
浅野と井手口のゴールにしびれました。
さて、すいさくファンド(愛称:サボテン)の2016年10月~2017年8月分パフォーマンスです。
※すいさくファンドとは、私がサテライトで運用している日本個別株式+J-REITからなる資産につけた愛称です
先月、ついにTOPIXまであとわずかというところまで迫られたすいさくファンド(愛称:サボテン)でしたが、7月はどうだったでしょうか。
さて、まずは月末における累積リターンの比較です。

ついに、ついにすいさくファンド(愛称:サボテン)はベンチマークであるTOPIXや日経平均にアウトパフォームされてしまいました!
次に、8月の日次データを見てみます(以前は他の月も含めてグラフを描いていましたが、わかりやすいように8月だけに絞っています)。

というわけで、少しずつ右下がりになり、8月中旬からTOPIXにアウトパフォームされた後しばらく持ちこたえていましたが、8月31日にはついに日経平均にも追いつかれてしまいました。
ベンチマークおよびすいさくファンド(愛称:サボテン)の8月末における累積リターンは以下の通りです(カッコ内は先月末の累積リターン)。
すいさくファンド(仮) +19.29% (+24.32%)
TOPIX +22.27% (+22.36%)
日経平均 +19.43% (+21.13%)
TOPIXと日経平均も苦戦しているものの、それ以上にすいさくファンドは厳しい状況です。
ディーツ法などのきちんとしたリターンの計算を行わず、途中で買い増しをした資産も含めて含み損益率を計算してベンチマーク(こちらは買い増しなしと想定)と比較する簡易法で計算しているから誤差がある、とか、配当なし同士で比較するやはり簡易法で計算しているため、高配当の銘柄も多数入れているすいさくファンドは不利だとか、いろいろ言い訳も頭をかけめぐりますが、
結果は結果です。
ベンチマークのアウトパフォームを目指すアクティブファンドのマネージャーとしては失格の烙印を押されてしまいました。
実は、原因はかなりはっきりしています。
そう、こいつだ!
組入比率1位の第一生命HD(8750)です。

(出所:ヤフーファイナンス)
見ていただければ分かるように、6月中旬から急激に株価が下がっており、組入比率が約20%と非常に大きいるため、残念ながらその影響が直撃してしまったようです。
第一生命HDは、すいさくファンドの運用中も2300円までは上がっており、2500円で売り注文を出していたのですが成約せず、そのまま現在のような状況になってしまいました。
初めてまともに保有した株だったこともあり、できるだけ良いタイミングで売りたかったのですが、その思い入れが強すぎたのかもしれません。
すいさくファンド運用の目的の一つは、第一生命HDのような景気敏感株の影響をできるだけ軽減し、安定して資産を育てられるような分散投資を行うことでしたが、一歩及びませんでした。
さて、それでは光明はないのでしょうか…?
実は、私はそれほど落ち込んでいません。
どちらかというと、以前絶好調だったときと比べても、今の方が足腰の強い、良いポートフォリオになっているように思うからです。
下の組入比率上位銘柄(8月31日時点)をご覧ください。
銘柄名 | 8月末の組入比率 | 7月末の組入比率 | |
---|---|---|---|
1 | 第一生命HD(8750) | 20.67% | 23.68% |
2 | 日産自動車(7201) | 13.40% | 14.26% |
3 | ジャパン・ホテル・リート(8985) | 8.84% | 9.88% |
4 | バリューコマース(2491) | 8.75% | 8.49% |
5 | コシダカHD(2157) | 6.08% | 5.94% |
6 | パーク24(6753) | 4.01% | 2.77% |
7 | シャープ(6753) | 3.85% | 4.81% |
8 | 山崎製パン(2212) | 3.65% | 4.12% |
9 | カシオ計算機(6952) | 3.63% | 3.81% |
10 | 良品計画(7453) | 3.63% | 3.49% |
確かに組入比率1位の第一生命や3位のJHR、7位のシャープ、8位の山崎製パンなどは組入比率をかなり落としていますが、4位のバリューコマース、5位のコシダカHD、6位のパーク24、10位の良品計画などはむしろ比率を上げています(パーク24については買い増しによるもの)。
特にバリューコマースやコシダカHDは好決算で大きく株価を挙げていますし、パーク24も一時の株価低迷から9月1日には高騰し、復活の兆しを見せています。
つまり、一番大きいサボテンの生育状況は芳しくありませんが、二番サボテン、三番サボテン(組入比率上位になっていないものも含めて)の芽は着実に育っているように思うのです。
とは言え、もちろん、一番サボテンの調子が上向かないことにはファンド全体の成績も振るわないので、長い目で育てていくつもりです。
おそらく、第一生命HDはいいところまで上がったら今度こそさよならすると思いますけどね(笑)。
先月末のすいさくファンドは苦難と再生のどちらも見られましたが、さてさて今月はどうなるでしょうか。
どうぞ次回まで楽しみにお待ちください。
なお、この記事は同様の投資法を推奨するものではありません。
くれぐれも投資は(サボテン栽培も辛味も)自己責任でお願いします。
Comments