すがやみつる先生が『黄金の道』というマンガを書いていた

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すがやみつる先生というと「ゲームセンターあらし」というマンガが有名ですが、昔はパソコンやアメリカ通としても知られ、「こんにちはマイコン」というパソコン(昔はマイクロコンピュータを略してマイコンと呼んでいました)の使い方を紹介するマンガも書いています。

私は「こんにちはマイコン」を読んで、ビル・ゲイツの家にプールがあることを初めて知り、アメリカってすごい国だな、と子供心に感じました。

これが私の米国株式との初めての出会いでした。

…すみません。ちょっと盛りました。

でも、すがや先生のマンガを通じて、ビジネスとはどんなものか、ビジネスを興して会社を大きくするとどんなことが待っているのか、ということを少し教えてもらったようには思うのです。

そんなすがや先生が描かれた作品に『黄金の道』というマンガがあることを知りました。

下のサイトで全文を読むことができます。

黄金の道ー学園マネーウォーズ(マンガ図書館Z)

このマンガは、事情があってガソリンスタンドで働く高校生天野紅平が株式投資と出会い、ビギナーズラックを経験しながら、ライバルと壮絶な仕手戦を繰り広げ、財をなしていく姿を描いています。

途中、荒唐無稽な設定もありながら、学園生活(ラブコメ展開?)あり、情報戦やハッキングあり、経済時事あり、陰謀あり、とマンガとしてはなかなか楽しめる作品になっています。

1986年の作品らしく、長期投資など何それ食べられるのという勢いの展開で、少なくとも私の場合は投資の勉強には役立ちそうにありませんが、

「株の世界で生き残りたければ学問を積んでおけ」
「カンと経験と度胸の時代から冷静な調査分析研究の頭脳で勝負する時代になった」

など、意外と深い話もところどころに散りばめられています。

すがや先生の作品らしく、最後も清々しい終わり方です。

人気は今ひとつだったのか1巻で完結してしまっているため、かえって気軽に読めそうです。

ゲームセンターあらしを好きだった方にはぜひ読んでいただきたいと思います。

閑話休題


このマンガを提供しているマンガ図書館Zですが、広告は出るものの、過去の名作を読める面白いサービスです。

広告は数分ごとに表示されますが、広告収入の一部は作者に還元されるとのことで、気持ち良く読めそうです。

ラインナップを見た感じでは、すがや先生でも「ゲームセンターあらし」のような代表作というよりは知る人ぞ知る名作という感じの作品が多そうですが、有名作家さんの初期作品など読んでみようと思うものも結構ありました。

こういうサービスはまさにWin-Winですね。ちょこちょこ覗いてみたいと思います。

『全面改訂ほったらかし投資術』を読み直す

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証券口座を作ってから2年くらい(本当に)ほったらかしをしていた後に、インデックス投資を基本とした投資を行うことを決心した(実はNISA口座の移管までした)きっかけは山崎元氏・水瀬ケンイチ氏の『全面改訂ほったらかし投資術』を読んだことでしたが、ここ数日、日本企業の個別株式を購入したりして、当初の決心からブレているのではないか、と思って改めて読み直してみました。

その感想は「意外とブレていない」ということでした。

最初に読んだときは個別株投資に関する記述は記憶に残っておらず、この本は個別株投資には批判的な印象を(勝手に)持っていたのですが、

かつて山崎は、自分で個別の株式を選んで十数銘柄以上の銘柄に分散投資した自家運用ポートフォリオをすすめることがありました。(102ページ)

個別株でポートフォリオを作って運用することについては、それ自体が十分に合理的なやり方であり、また、

(A)分散投資でリスク低減が十分可能である
(B)継続的な手数料がかからない有利さがある
(C)(面白い人にとっては)それ自体が面白いゲームでもある

という理由からも、引き続き「できれば、多くの人にやってほしい」と思っているのですが…(103ページ)

と書かれています。

個別株式投資についてはある程度の分散は考えていますし(十数銘柄まではいかないものの、今数えてみたら、日本株式で8銘柄、米国株式で7銘柄ありました)、確かに、ゲームとしては非常に面白いことも実感しています。

したがって、ある意味、いろいろな情報を得た上で行きついた結論は、当初読んだ『ほったらかし投資』の範疇から離れていなかった、ある意味「釈迦の手の上で踊っているだけだった」と言えるかもしれません。

最初に読んだときはほとんど良く分からなかった第4章の日興アセットマネジメントの今井氏のインタビューも、今読んでみるとマニアックで面白い!

実は、当時はインデックス投資信託とインデックスETFの仕組みの違いが分からなかったのですが、1年ほどETFとインデックスファンドを保有して、だんだん感覚に馴染んだところで読み直したらとても勉強になりました(逆に言うと、初心者は確実に読み飛ばした方が良さそうです)。

このところのコスト革命で、具体的な商品説明には古さを感じるようになりました(昨年出たばかりの本なのに!)が、簡潔でありながらインデックス投資の基本を網羅し、ほかの投資方法との関係(インデックス投資の限界や批判に対する反論)などにも丁寧に触れられていて、やはりこの本は名著だと再認識した次第です。

『株で富を築くバフェットの法則』

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原題は『The Warren Buffett Way, 3rd Edition』です。

原題の方がかっこいいと思うのは私だけでしょうか。

帯には「リーマン・ショック時に投資して1兆円の利益!」と書いているので、これだけ見ると「FXで○○億円の利益を出す!」の類とあまり区別がつきません。

というわけで、ずっと敬遠していたバフェット本ですが、これは結構真面目な本のようなので購入してみました。

『投資で一番大切な20の教え』

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最近、本ばっかり読んでますね。

頭でっかちにはならないようにしようとは思っていますが、いろいろな人の投資哲学を学ぶのは素直にとても面白いです。

さて、今回は『投資で一番大切な20の教え』です。

バフェットさんが大量購入してバークシャー・ハサウェイの株主に配布したことで有名な本ですが、そう言われるとどんな本なのか気になります。

著者は数十年に渡って安定した運用成績を出し続けてきたオークツリー・キャピタル・マネジメント会長であり、顧客向けのニュースレターの内容を整理したのがこの本です。

『低迷相場でも負けない資産運用の新セオリー』


ほかのブログで薦められているのを見て『低迷相場でも負けない資産運用の新セオリー』を(中古で)買いました。

2012年に出版されたモーニングスター社長の朝倉智也氏の著書です。

「『国内株式、先進国株式、国内債券、先進国債券の4資産に分散投資すればよい』という従来の常識はすでに過去のものになった」という観点から、新興国や金などのコモディティーへの投資などを勧めているのが特徴的な本です。

まず、第1章では、日本の投資信託市場がいかに特殊なのかを、手数料の高い毎月分配型やFoF方式の投資信託が上位に来ることを挙げて指摘しています。

格付け会社のモーニングスターの社長という立場でそこまで書いてしまって良いのだろうか、と思いましたが、朝倉氏なりの危機感の表れだと理解しています。

ほかにも、細かいデータを挙げて日本の投資信託アクティブファンドの問題点をわかりやすく説明しているところが特徴的です。

ご存知の方にとっては当たり前の内容だと思いますが、ここを読むだけでも参考になるという印象を持ちました。

第2章からいよいよ具体的な投資方法の説明に入ります。

第2章でこれまで「常識」とされてきたことが変わってきたと指摘し、第3章では基本的な投資方針を挙げています。

このあたりはそれほど奇をてらった内容ではなく、すらすら読み進められます。

面白いのが第4章からの具体的な商品名の紹介です。

この辺りも、モーニングスター社長という立場が影響しているのかもしれません。

基本的な内容はうなづけましたが、やはり、インフレ対策および資産変動を抑えるために金をポートフォリオに入れる、というところがあまりしっくり来ませんでした。

生活防衛資金と分散投資の組み合わせだけではカバーできないところを指摘しているのだと思いますが、手間がかかる割にそこまでメリットがあるのだろうか、という疑問は個人的には残りました。

また、新興国の中でもトルコとインドネシアを特に推しており、それぞれ国別のETFを薦めているのも面白いです。

インドネシアをはじめとしたASEAN株式の投資信託(i-Mizuho)は買っていますが、トルコは完全に盲点でした。

これが書かれた2012年から現在までを遡ってみると、確かにトルコの経済成長は素晴らしいのですが、ほぼ数年おきに暴落があり、つい先日もクーデター未遂が起きています。

そう考えると、この本に書かれているほどトルコ投資がバラ色だとは思えないのですが、次に発展しそうな国を探すという発想は参考になりました。