SMT米国株配当貴族インデックスオープンウォッチ2017年9月分

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恒例のSMT米国配当貴族インデックス・オープンウォッチ2017年9月分です。

まず、基準価額は前月比+617円の11,837円、純資産総額は+0.14億円の5.61億円となっています。

横ばいに近いですが、このところの株高の影響か先月(基準価額-114円、純資産総額+0.06億円)よりは好調のようです。

ベンチマークとの乖離は、1ヵ月で-0.03%、3ヵ月で-0.05%、6か月で-0.27%、1年で-1.07%、設定来で-1.00%と、前回(1ヵ月で0.00%、3ヵ月で-0.13%、6か月で-0.29%、1年で-0.89%、設定来で-0.91%)より乖離が小さくなったところと大きくなったところがあります。

先月は比較的安定していてよかったのですが、今月は不安定ですね。

次に、組入上位銘柄は、

銘柄名業種組入比率
1ABBVIE INC医薬品・バイオテクノロジー・ライフサイエンス2.28%
2GENUINE PARTS CO小売2.20%
3CHEVRON CORPエネルギー2.16%
4BROWN-FORMAN CORP-CLASS B食品・飲料・タバコ2.14%
5PRICE T ROWE GROUP INC各種金融2.10%
6DOVER CORP資本財2.06%
7TARGET (DAYTON HUDSON)小売2.06%
8MCCORMICK & CO-NON VTG SHRS食品・飲料・タバコ2.05%
9GRAINGER (WW) INC資本財2.04%
10VF CORP耐久消費財・アパレル2.04%

となっています。

先日暴騰したアッヴィーの割合がかなり増えています。

株価が持ち直したターゲットもランク入りです。

辛味好きの私が最近注目をしているマコーミックが入っているのもタイムリーです。

先日、やはり配当貴族指数に含まれているシンタス(CTAS)の株価も暴騰したようなので、来月が楽しみです。

高配当株はそんなに株価が上がらないイメージもありますが、上記のように暴騰するケースもあるようなので意外に楽しいです。

P&Gは今でもかなり未練がありますが、これなら個別株を買わなくてもいいと思います。

日本では知名度が高くない企業も含めて連続増配企業に広く投資できるのはこのインデックスファンドならではですね。

一瞬「天網恢恢疎にして漏らさず」という言葉が浮かびましたが、それはS&P500などのもっと広く投資をするインデックスに使う方が相応しいかもしれません。

いずれにしても、実質コストの高さはさておき、このファンドは個人的には結構気に入っています。

楽天のポイントで買い付けることにしたのはあのファンド

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はじめに


楽天証券では楽天スーパーポイントを使って投資信託の購入ができことになり、このところどのファンドを買いつけるか考えていました。

今回は、いろいろ考えた結果、買い付けるのはアレにした、という話です。

買い付けることにしたのは…


まだポイントが十分に溜まっていないため、実際にはまだ買っていないのですが、買い付けるのは、

楽天・全米株式インデックス・ファンド

つまり、VTIをひたすら買うあのファンドにしました。

以下に理由を書いてみます。

株式100%にしたい


現在の私の使い方だと、楽天スーパーポイントは少額しか溜まりません。

当初はバランスファンドの買付も考えましたが、どうせ少額なら債券などを入れてリスク分散をする必要もあまりなさそうなので、まずは株式100%を条件にしました。

先進国に絞りたい


やはりポイントが少額であることから、株式100%のファンドの中でも地域を絞った方が良さそうです。

最初は同時期に出た楽天・全世界株式インデックス・ファンドを買うことも考えましたが、少額の資金を先進国・日本・新興国に分散する意味もあまりないのではないかと思い、先進国株式に絞ることにしました。

米国オンリーのファンドが欲しい


先進国株式クラスには、ニッセイやたわらなどMSCIコクサイの優良ファンドがたくさんあります。

これらを買うことも考えましたが、やはり分散しすぎず、他の方法ではなかなか買えない(買わない)ファンドがいいのではないかと思い、最終的に楽天・全米株式インデックス・ファンドを買いつけることにしました。

VTIはETFでは持っていますが、このところの米国株の好調により最近は全く買い付けていません。

逆に、ニッセイやたわらは今でも積み立てているので、新たに積み立てる理由はあまりありません。

というわけで、少額から積み立てられ、強い米国経済のメリットを享受できると考えられる楽天・全米株式インデックス・ファンドが自分にとってはいいのではないかという結論になりました。

方針は決まったので、後は黙々と買い付けるだけ


いろいろ考えた末、やっと方針が定まりました。

こういうことを考えるのは、RPGのパーティ構成をあれがいい、これがいい、と考えるような楽しい時間です。

あとは、この方針に従って黙々と買い付けることにします。

ニッセイさんは3度の信託報酬率引き下げで「ブランド」を築いた!?

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はじめに


投信ブロガーが選ぶ! Fund of the Year (FOY) 2017を目の前にして、ついにニッセイアセットマネジメントさんが3度目の信託報酬引き下げを発表しましたね。

詳しくは下のプレスリリースおよびしんたろうさんの記事を見ていただくのが良いと思いますが、

<購入・換金手数料なし>ニッセイ外国株式インデックスファンド
<購入・換金手数料なし>ニッセイ国内債券インデックスファンド
<購入・換金手数料なし>ニッセイ・インデックスバランスファンド(4資産均等型)
<購入・換金手数料なし>ニッセイ日経平均インデックスファンド
<購入・換金手数料なし>ニッセイTOPIXインデックスファンド

の5商品の信託報酬率を2017年11月以降に引き下げ、僅差ではあるものの、それぞれのアセットクラスの最低水準になるとのことです。

<購入・換金手数料なし>シリーズ5商品の信託報酬率引下げ(投資信託約款変更)について(pdf)(ニッセイアセットマネジメントウェブサイト)

ニッセイ<購入・換金手数料なし>シリーズ 5本の信託報酬が引き下げられます。全て最低水準の信託報酬に! (しんたろうのお金のはなし)

ニッセイTOPIXおよびニッセイ外国株式ホルダー(たわら先進国株も保有しています)で、なんとなくニッセイさんには親しみを感じている私としては、これがどのような意味を持つのか分析(という名の妄想)をしてみたいと思います。

ニッセイ外国株式の信託報酬率引き下げは今回で3度目


ニッセイ外国株式インデックスファンドは、現行の信託報酬率の0.2160%(税込)から引き下げ後は0.20412%となり、2015年11月、2016年11月について今回で実に3度目の引き下げとなります。

2016年11月に行われた前回の引き下げも、たわらノーロード先進国株式など強力なライバルファンドが次々と新規設定される中で、投信ブロガーが選ぶ!Fund of the Year (FOY)の投票期間の直前に発表されましたが、これがFOY3連覇の決め手となったことには疑いがないでしょう。

さすがにこれ以上の引き下げは難しいと思われていた中での発表は大きな驚きを持って迎えられ、インデックスファンドやETFの積み立ての普及に努めているカン・チュンドさんは以下の記事で「低コスト競争はいよいよ最終局面に」とまで表現されています。

ニッセイアセットマネジメントが再度、信託報酬を引き下げ!(低コスト競争はいよいよ最終局面に) (カン・チュンドのインデックス投資のゴマはこう開け!)

しかし、今年も信託報酬率競争で(今のところ)勝ったのはニッセイさんです。

たわら先進国株式やeMaxis Slim先進国株式などのライバルファンドが続々と信託報酬率の引き下げを発表する中で満を持して引き下げが発表され、本来はかなり画期的であったはずの他社の信託報酬率の最低水準を一気に更新しています。

0.001%の意味


今回の引き下げにより、ニッセイ外国株式は現時点での信託報酬率の最低水準(eMaxis Slim先進国株式・iFree先進国株式の税込0.2052%)を0.001%だけ更新しています。

これだけ小さい更新幅にはあまり意味がなく、2016年11月に観測されたベンチマークとの大幅な乖離や実質コストを考えると最安とは言えないのではないか、そもそも後出しでセコい、というような疑問の声もあります。

それも良く分かります。

しかし、ほんのわずかでも信託報酬率最低を守ろうという態度は、これから新規に買付を考えている潜在的な受益者というより、むしろ現在このファンドを保有している受益者に向けられたメッセージなのではないかとホルダーの私は感じました。

ニッセイのインデックスファンドを保有し続けてください

ニッセイのインデックスファンドを保有し続ける限り、信託報酬は最低であり続けます

こう言われてぐっと来ない受益者はいないのではないでしょうか。

1度ならそこで終わりかもしれない。

2度ならたまたま偶然が重なったのかもしれない。

しかし、3度続いたら、4度目があると考えるしかない。

これは、これまで繰り返し信託報酬率の引き下げを行っていたニッセイさんだけができる芸当です。

ここまで来ると、ニッセイさんは(直接そう謳っていなかったとしても)信託報酬率最安を更新し続ける「ブランド」を築いてしまったと言わざるを得ません。

そう感じた私は、場合によっては処分も考えていたニッセイ外国株式インデックスファンドを動かせなくなりました。

他社に数年間信託報酬最低の座を奪われ続けない限り、現在積み立て設定をしているニッセイ外国株式からの変更はもう(私の中では)封じられてしまったと言っても過言ではないのです。

ライバルファンドとの関係


私は、前回のニッセイの信託報酬引き下げのときに、以下のような記事を書きました。

信託報酬引き下げから透けて見えるニッセイAMの戦略(サボテンのように資産を育てるブログ)

その中で、以下のように述べました。

信託報酬が低いことは、運用会社(と販売会社)にとっては利益率が下がることを意味しますから、本来は望ましいことではありません。

それではなぜ信託報酬を下げるのか、と言えば、それによって資金を集められ、規模のメリットによりライバルに対して有利な立場を築くことができるからに違いありません。

特に、iDeCoの対象が広がり、市場が急拡大するタイミングで一気にシェアを握れれば、その後の競争はかなり有利になるはずですし、ここに来て各社の新商品の発売ラッシュがあるのもそれを狙っているはずです。

…しかし、ニッセイが信託報酬を引き下げ続ける限り、この手はもう使えません。

なぜなら、1で書いたように、ライバルファンドの信託報酬が最安であったとしても、ニッセイのファンドを保有する投資家は もう乗り換えなくなるからです。

(上掲記事)

つまり、今回の信託報酬率の引き下げの発表によって私のようにニッセイにから乗り換えない受益者が多ければ、ニッセイの顧客を奪うことを封じられたライバルファンドは苦しい立場に追い込まれます。

もちろん、実質コスト等を勘案すれば確かにたわらノーロードなどのライバルファンドの方が有利なのかもしれません。

しかし、それを考慮しても、

・ニッセイ外国株式が少なくとも「だいたい最安」のグループに入り続けており、

・これから4度、5度、…と繰り返し信託報酬の引き下げが行われる可能性が高く、

・(最大のライバルであるたわらノーロード先進国株式やeMaxis Slim先進国株式はまだ1度しか信託報酬率の引き下げを行っておらず、各社の信託報酬率の引き下げが年1回である限り)信託報酬率の引き下げ「回数」では永久にニッセイに勝つことはできない

・管理の容易さを考えるとあまり頻繁にファンドの乗り換えをしたくない

とすれば、ニッセイから乗り換える必要性を感じない人が多くても不思議はありません。

さらに、上掲記事では、以下のように、このような状況では知名度や純資産額が大きいファンドが有利になると述べました。

信託報酬がじりじり引き下げられる消耗戦になると、知名度や純資産額が大きいファンドが有利になると考えられます。

ニッセイのファンドは純資産額が大きく、現在も各証券会社の毎月積立額の上位をキープしていますので、信託報酬が引き下げられればさらに有利な立場になるでしょう。

ということは、これから新規参入を行う企業はとてつもなく不利な立場に追い込まれます。場合によっては、商品投入を取りやめたり、戦略の練り直しを強いられたりするのではないでしょうか。

(上掲記事)

私のこの考えは今でも変わっていません。

つみたてNISAの対象商品になるため、多くのファンドが新規設定あるいは信託報酬の引き下げを行ってきましたが、それがひと段落する来年以降が本当の勝負であり、そこで「値下げ」のブランドを築き上げたニッセイさんの存在は決して無視できなくなるのではないかと想像します。

地味に嬉しいのはTOPIXインデックスファンドが最安になったこと


これまで述べてきたように、ニッセイ外国株式インデックスファンドの信託報酬率引き下げは大きなインパクトがあると考えられます。

しかし、個人的には、それ以上に嬉しいのは今回の引き下げでニッセイTOPIXインデックスファンドも最安になったことです。

TOPIXに連動するインデックスファンドでは、現時点では三井住友・DCつみたてNISA・日本株インデックスファンドの信託報酬率0.1728%(税込)が最低でしたが、今回のニッセイの引き下げにより、これが0.17172%(税込)に更新されました。

わずかな差ですが、上に書いたように、現在保有しているニッセイTOPIXが最安になり、これからも最安であり続けるのであればわざわざ他社に乗り換える理由はなくなりました。

もちろん、実質コストでは最安ではない可能性もあり、信託報酬率も一時的に最安の座を奪われることはあるでしょうが、そのわずかな差のためにわずらわしい管理をしなければいけないなら、私は今のままで十分です。

最後に


ニッセイ外国株式インデックスファンドは、既にFOY3連覇を果たしており、仮に今年度も受賞したとすると4連覇と前人未到の領域を突き進むこととなります。

今回の引き下げは、どうせFOYに合わせて来たんだろう、とか、実質コストやベンチマークからの乖離の問題もあるし、と、実は最初引き下げのニュースを聞いたときは前回ほどのインパクトを感じていませんでした。

しかし、記事を書きながら何度も考えるうちに、

今回の引き下げは、実はものすごいポテンシャルを秘めているのではないか

と思い始めたのです。

今持っているファンドが何年経っても、一番安いファンドであり続ける。

それが行動を伴って示されている。

これはすごいことです。

実は最初は「ニッセイさん、信託報酬率だけでなく、運用品質もちゃんとしてくださいよ」と書こうと思っていたのですが、自分でも予想しないうちにニッセイ礼讃記事になってしまいました(笑)。

私はたわら先進国株式も保有しているので、ライバルファンドの素晴らしさも理解しているつもりです(iDeCoではたわらを積み立てています)。

しかし、現時点では、上記の点について、ニッセイ外国株式はやはり唯一無二の存在だと言わざるを得ないような気がします。

たわらを始め、ライバルファンドが生き残るただ一つの道は、ニッセイに負けずに実績を積み重ね、受益者の信頼を勝ち取ることではないでしょうか。

時を重ねるうちに、少しずつ実績を積み重ね、運用品質も受益者を大切にする姿勢もニッセイに勝っている、と感じるときがきたら、そのときこそニッセイからライバルファンドに乗り換えるときが来るのかもしれません。

少なくともそのときまでは、ニッセイを保有し続けようと思います。

保有し続けるだけで、一番いいファンドになる。

そう、ニッセイならね。

<注意>
念のため補足しておきますが、eMaxis Slimなどと異なり、ニッセイAMでは信託報酬率を最低水準にする(あるいはそれを目指す)ことを公式に表明しているわけではありません。

それでも、ニッセイさんは信託報酬率をその時点での最低に引き下げ続けることで、上に述べたようなメッセージを行動をもって何度も示してきており、これは場合によっては「最低を目指す」のを謳う以上に困難なことではないかと個人的には思っています。

今後、ニッセイのインデックスファンドが信託報酬率最低を更新し続けるのか、また、ベンチマークからの乖離や実質コストも含めた運用品質が保たれるかどうかについては100%確実なわけではありませんので、あくまでも投資は自己判断でお願いします。

後悔最小化としてのコア・サテライト戦略

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1. はじめに


まともに投資を始めて3年目、まだまだ方針がブレブレの私は、コアのインデックス投資に加え、サテライトとして国内外の個別株投資を行っています。

図らずもこれは「後悔最小化」になっているのではないか、というのが今回のテーマです。

2. 後悔最小化とは?


皆さんも、何か選択をした後で「○○をしておけばよかった」と悔やんだことがあるのではないでしょうか。

個別株投資を行う以上、後になって株価が暴騰して「あの銘柄を買っておけばよかった」、逆に買ってしまってから急落して「あの銘柄を買わなきゃよかった」と思う気持ちと無縁ではいられないのではないかと思います。

…少なくとも私はそうです。

でも、ある日、コア・サテライト戦略を行っていることで、こんな「後悔」を最小化できているんじゃないかと感じました。

3. インデックスファンドを保有していなかった場合


まず、私がインデックスファンドを保有しておらず、特定の銘柄A社の株式に投資する状況を考えます。

TOPIXに投資するインデックスファンドを保有していればそのリターンが得られるわけですから、話を簡単にするために、A社の株式はTOPIXに組み入れられており、TOPIX以上のリターンが得られたかどうかで投資の成否を判断することにしましょう。

ここで、いろいろ考えた結果、A社の株式を結局買わなかったとします。

その後、TOPIXがA社の株式よりパフォーマンスが良かったなら、A社の株式を買わないという判断は正しかったと思い、私は満足するでしょう(下表左上のマス)。

逆に、A社の株式の方がTOPIXよりパフォーマンスが良かったなら、A社の株に投資しなかったことを後悔してしまうかもしれません(下表左下)。

同様に、A社の株式を買ったとき、TOPIXよりパフォーマンスが良かったならば満足するかもしれません(下表右下)が、TOPIXの方がパフォーマンスが良かった場合は後悔する可能性があります(下表右上)。

つまり、A社の株式を買っても買わなくても、当初の自分の目論見が外れたら後悔してしまうのです(下表水色のマス)。これをまとめたのが下の表です。

表1:インデックスファンドを保有していなかった場合

インデックス個別

4. インデックスファンドを保有している場合


そんな私がTOPIXに連動するインデックスファンドを一定数保有しており、さらにA社の株式を買い付けるかどうか迷っているとしましょう。

A社の株式の買付を行わなかった場合、TOPIXの方がパフォーマンスが良かったなら満足することは変わりません(下表左上のコマ)。

一方、A社の株式の方がTOPIXよりパフォーマンスが良かったとしても、A社の株式がTOPIXに組み入れられている限り、それは間接的にTOPIXのパフォーマンスに反映されるため、「どうせTOPIXに含まれてるじゃん」とあまり後悔する必要はありません(下表左下)。

さらに、A社の株式を買い付けた後にTOPIXの方がA社の株式よりパフォーマンスが良かったとしても、既にTOPIXに連動するインデックスファンドを保有しているので当然不満はありません(下表右上)。

最後に、A社の株式を買い付け、A社の株式の方がTOPIXよりパフォーマンスが良かったなら、もちろん問題はありません(下表右下)。

つまり、インデックスファンドを保有することで、「インデックスファンドを保有していなかった」ときに後悔していた場面で後悔する必要がなくなるのです。

これをまとめたのが下の表です。

表2:インデックスファンドを保有している場合

インデックス+個別

5. まとめと注意点


上ではインデックスと個別株式を例に挙げて説明しましたが、同様の効果はインデックスとサテライト投資一般についても得られるでしょう。

つまり、「インデックスファンドを保有することで、サテライト投資がうまく行っても行かなくても後悔するのを避けられる」と言えそうです。

もちろん、以下のような注意点が考えられます。

コア・サテライト戦略を採用するとサテライト投資の利益は小さくなる


まず、インデックス投資をコアにする場合、既にインデックスファンドへの投資にかなりの資金を投入しているはずですから、サテライトへの投資額は抑えられ、たとえサテライト投資がうまくいったとしても、そこから得られる利益はそれほど大きくないかもしれません。

そういう意味では、コア・サテライト戦略は一攫千金を狙う方にとってはあまり意味のないものなのかもしれません。

しかし、もともとボラティリティを抑えるためにインデックス投資をコアにしているわけですし、上に書いたような後悔最小化の効果もあるのですから、これは得られる利益とのバランスで考えるべきだと思います。

サテライト投資をせず、インデックスに投資するだけで十分かもしれない


また、後悔最小化をするだけなら、そもそもサテライト投資をせずにインデックスファンドを買って市場平均で我慢すればいいのではないかという議論も成り立つでしょう。

これについては、市場平均以上のリターンを得られるのではないか、サテライト投資も行うといろいろな数字が毎日ちょこちょこ変わって楽しい、と思ってしまう、経験の浅い私だからこそ感じてしまうことかもしれません。

これについては、もうしばらく様子を見てから改めて考えてみたいと思います。

本当に後悔を避けられるのか


最後に、インデックスファンドを保有することで、サテライト投資の結果が思わしくなかったときに後悔するのを本当に避けられるのか、という疑問も挙げられます。

要するに、うまく行かなかったという事実は変わらないのだからどっちみち後悔するのではないか、ということです。

私自身は、これは人それぞれとしか言えないように思います。

私の場合は、多少目論見が外れたとしても、全ての投資が最悪の結果になるよりは、ちょっとでもうまく行っているところに目を向けたいという気持ちが強いので、インデックスファンドの保有により十分に後悔を抑えられていますが、もしかしたらそうでない方もいらっしゃるのかもしれません。

しかし、逆に、そうでないという方も、サテライト投資がうまくいってもいかなくても、インデックス投資を行うことで市場平均は確保できる、個別株式がどんどん上がっているならインデックスも上がる、という考え方をすることで、おおらかな気持ちで投資をすることができるような気もします。

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つかず離れず、、、すいさくファンドの2017年9月までのパフォーマンス

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すいさくファンド(愛称:サボテン)の2016年10月~2017年9月分パフォーマンスです。

※すいさくファンドとは、私がサテライトで運用している日本個別株式+J-REITからなる資産につけた愛称です

8月はTOPIXからじわじわ離され、いいところなしだったすいさくファンド(愛称:サボテン)でしたが、9月はどうだったでしょうか。

さて、まずは月末における累積リターンの比較です。

すいさく201709

地政学リスクの高まりなどにより、ベンチマークもすいさくファンド(愛称:サボテン)もボラティリティが高まっていますが、TOPIXが頭一つ抜け出し、日経平均とすいさくファンドがV字回復してそれを追う展開となっています。

次に、9月の日次データを見てみます。

すいさく月次201709

先月末に日経平均に追いつかれ、どん底をさまよっていたすいさくファンドですが、9月は中盤から持ち直し、月末にはなんと再び日経平均に追いつく、つかず離れずの展開になりました。

ベンチマークおよびすいさくファンド(愛称:サボテン)の9月末における累積リターンは以下の通りです(カッコ内は先月末の累積リターン)。

すいさくファンド +24.57% (+19.29%)
TOPIX +26.61% (+22.27%)
日経平均 +23.75% (+19.43%)

先月はいいところなしだったすいさくファンドですが、今月は意外と健闘していることがわかります。

今月は、バリューコマース(2491)さんが頑張ってくれました。
バリューコマース
(出所:ヤフーファイナンス)

2月頃からじわじわと上がり、好決算、そして9月末の業績の上方修正により、ポンと株価が上がっています。

すいさくファンドのパフォーマンスは、以前は特定の銘柄に頼る形でしたが、最近はいろいろな銘柄が日替わりならぬ月替わりヒーローとして頑張ってくれているので嬉しいです。

組入比率は少ないですが、力の源ホールディング(3561)やツクイ(2398)も頑張っています。

まあでも、先月の第一生命HDの不振のように、これからどうなるか分かりませんのでぬか喜びだけはないないようにします。

組入比率上位銘柄(9月29日終了時点)は以下の通りです。
銘柄名9月末の組入比率8月末の組入比率
1第一生命HD(8750)21.74%20.67%
2日産自動車(7201) 12.60%13.40%
3バリューコマース(2491)9.00%8.75%
4ジャパン・ホテル・リート(8985)7.66%8.84%
5コシダカHD(2157)5.79%6.08%
6パーク24(6753)3.84%4.01%
7シャープ(6753)3.66%3.85%
8良品計画(7453)3.57%3.63%
9カシオ計算機(6952)3.41%3.63%
10山崎製パン(2212)3.28%3.65%

今月は組入比率1位の第一生命HDが持ち直したため、全体的にほかの銘柄の比率が下がっていますが、バリューコマースの比率は上がっており、ついに組入比率第3位になりました。

ほかには、先月第8位だった山崎製パンが10位に下がり、第10位だった良品計画が第8位に上がっています。

第一生命HDは前回のピークぐらいまで上がったらさっさとおさらばしたい気持ちもありますが、焦らずにウォッチしたいと思います。

先々月はパフォーマンスが上がらずさすがに焦りましたが、先月はまずまずの展開でした。さて今月はどうなるのでしょうか。

どうぞ次回まで楽しみにお待ちください。

なお、この記事は同様の投資法を推奨するものではありません。

くれぐれも投資は自己責任でお願いします。